
朝のニュースで、東南アジアの不動産セミナーの広告を見かけました。「日本人向け・利回り10%超」。
懐かしい言葉です。私も2010年から2013年にかけて、フィリピン、タイ、インドネシアの3カ国でコンドミニアムを買いました。そして全部、売って撤退しました。
大阪で不動産会社を20年経営している人間が、です。
狙いは完成前に買って転売、だった

完成前に安く買って、完成したら転売するか、賃貸で高い利回りを取る。説明は筋が通っていました。
結果は全部、見当違い。工期は予定どおり進まない。開発業者が倒産する。手抜き工事が見つかって工事が止まる。完成しても入居者が付かない。
現地に行けないので、業者にやりたい放題やられました。
転機は、タイの物件が完成したとき

「利回りは年13%程度。ローン返済は賃料でまかなえます」と聞いていました。
蓋を開けると、賃貸の稼働はほぼゼロ。毎月、多額の持ち出し。買い手もいない。資産価値もほぼゼロ。
購入から管理まで、その業者に全部依存していたので、自分では何ひとつできませんでした。
損切りして、良かったと思っている

最終的に、インドネシアとタイは為替差益でほぼトントン。フィリピンは売却損で大赤字。
それでも損切りして良かったと思っています。同じ物件を買った仲間には、いまも買い手ゼロ、借り手ゼロのまま、赤字を垂れ流している人がいます。
普通の日本人に、海外不動産は必要ない
日本に住み、日本で働き、日本円で収入を得て、話せる言葉は日本語だけ。この条件に当てはまる人に、海外不動産は必要ありません。
理由はひとつ。トラブルが起きたとき、自分では何もできないからです。現地に飛んで、弁護士を雇って、現地の言葉で戦えますか。日本の法律は適用されず、消費者庁に相談しても解決しません。
売る側でも評論家でもなく、自分のお金で買って損を出した人間として、これだけは言っておきます。
「海外不動産を勧められた」という方、どんな説明でしたか。コメントで教えてください。今の手口を知りたいです。
※個別の投資判断はご自身の責任でお願いします。