ある年のまだ寒さが残る頃、お昼ご飯を食べていると電話が鳴った。
鳴り終えるのを待ち、電話番号を検索してみる。
どうやら警察からの電話だったようだ。


以前携帯を落とした地域だったため、それに関することかと思い、場所を移動して軽い気持ちで電話をかけ直した。


「私、永井と申します。先程お電話いただいたようなんですが。」


「…少々お待ちください。担当の者と代わります。」


「お待たせしました、山口です。東野優子さんのことなんですが。」


「はい。」


東野優子は私の学生時代の友人だ。
当時は大して親しくはなかったが、社会人になってからは訳あって数年一緒に住んだこともある仲だった。


「自宅で遺体となって発見されました。」


「え?」