離島出張の後も、首都出張など猛然と働いていた(?)じゃこびっちのもとに、1通のフェイスブックメッセージが。。。
 
「土曜日、例の垂直降下ガチガチ磯で待つ。来ないとひどいよ、ひどいよ♪」
 
なんじゃこら、久しぶりの果たし状か?
 
ん、送信者「釣りバカ一代・理不尽大王」だって??
 
おー、上等ぢゃん、やってやろうぢゃんか!!
 
あ、もう1通来た!?
 
ナニナニ?
 
「狙いはいつも貴様が釣りたいと言うてるシブダイ一本でどうだ?」
 
おー、おー、言うじゃん、南紀で狙って、しかもぶっこみでシブを釣るのは難しいぜ、ってか釣ったことないぜ。
 
しかし、理不尽が指定するポイントは、確かに釣れた実績があるなあ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ちうことで、三代目コロタマエクスプレスことハイラックス4WDをぶっ飛ばして、いつものTポートで「じゃこさんのブログはすべての釣り人の希望です。みんな自分よりへたくそがいる、もっとひどいボーズを食らってる人がいるって慰められますからね!」と罵声なのか声援なのかわからない声を背に受けつつ、とにかく消耗品と冷凍キビナゴを買い、佐野の市場でエサを仕入れ、ヤツの指定した磯へ降りるためのパーキングへパイルダーーーオン!であります。。。はあはあ
 
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そこには、あのひげ面の野人が!
 
なんと、クエ竿×1、540×40号クラスのタマン竿にワイド808というイカれた巨砲×2 という重装備。
 
なんじゃ、なんじゃあ!?
 
どんだけ大物狙いやねん!?
 
今夜の理不尽は本気ぢゃなあ。。。こわっ
 
 
 
 
 
それに対して、ワテクシは磯歩き想定のライトタックル。
 
ただし、初めてのポイントなので、長めのタックル。
 
いつものがま石ギガシスちょん切ったスペシャルと、先日入手したシマノの秘宝磯6号540に、それぞれシーラインの40HSDと50H。
 
ついに底物竿でさえない、6号の磯竿を持ち込みました。
 
だって、シブなんて3㎏を超えることはないでしょう?
 
南紀の地磯、この時期にサメやらエイに蹂躙されることも少ないでしょうし、ガチガチの岩礁帯だし、タマミもないだろうし。
 
タモもなしで、来たヤツはぶっこ抜く、万一クエ子が出たときのために、ギャフだけは手元に置いておきます。
 
 
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だはは、ポイント丸分かりだわな、磯釣りする人には(笑)
 
まあ、投げのヒトはあんまり入らない場所ですケド。
 
日没直前に到着して、ようやくファイトスタート!!
 
 
割とうねりがあって気色悪いですが、潮どまり前に大王のタマン竿が火を噴きますた!
 
といっても、鈴を忘れたので、仰角30度にセットした長竿が、ぐいーーんと引き込まれる感じです。
 
 
「まあ、あんまり大きくないだろ。」とタカをくくって、自分の釣り座から応援していると、大王は極太のタマン竿を股に挟んで、タモをスルスルと下ろしています。
 
「ん? でかいの??」
 
タモの先を照らすと、なんとシマシマ!?
 
「ありゃ、大王のやつ、また夜釣りでイシダイ釣りよったか?」
 
しかし、なんかシマが少ない。。。そして、ぜんぜん突っ込まずに、ぬぼーっとグロッギー状態。
イシダイにしちゃあ元気がないなあ。
 
ともかく、サポートに行こう!
 
って、大王が陣取っている高場へ上ります。
 
グネグネの7mもあるタモの柄を縮めてブリあげると。。。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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大王「何すかコレ???」
 
じゃこび「ナンヨウツバメウオ、たぶん。あの漁港の中に枯葉そっくりで浮いてるヤツの親やね。。。」
 
大王「タテヨコの比率がおかしい(笑) で、食えるんですか?」
 
じゃこび「ちょとグーグルに聞いてみる。。。うん、珍重されるって。美味いんやな。」
 
そこまで聞くと、ヒトが丁寧にWEB魚類図鑑の解説を朗読してやってるのに、さっさと獲物をシメて血抜きしてやがります。
 
じゃこ@内心「この食いしん坊め。。。」
 
 
 
 
 
そして、次のアタリも大王でした。
 
こんどは、この日もさんざんいじめられたナガモノたちと似たアタリですが、どんどん引き込みが大きくなっています。
 
そこへ、弩級のアワセをぶちかました大王、剛腕タマンが超満月に!
 
808のポリポリ音が間抜けなリズムを刻むなか、ポンピングまで繰り出して寄せたのは。。。
 
じゃこ「あらー、ポットですわ。。。こりゃあタモ使いましょ。。。重すぎる」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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まあデカい(笑)
 
推定8㎏超。。。(;´・ω・)
 
今宵は久々の妖怪大行進でごじゃりますな。。。
 
 
 
が、コヤツを最後にマンダムタイムに突入。
 
今宵はコロタマ仲間がぼつぼつ出漁中とのことで、みなさんと情報交換。
 
ソロのharuさんは、某堤防先端に陣取って、弩級を掛けるもテトラ帯に突入され終了。現在マンダム地獄の由。
 
宿敵イケちゃんも、安定の暴走渡船ですが、ナガモノ修行中。
 
渡吾郎はインコさんとビーチでコロパーリー待ち。。。パーリ―はあるのか???
 
ってな状況のようです。
 
 
 
 
 
 
そして、潮が下げはじめ、岬の先端にいる我々の前の流れも逆向きになり。。。
 
大王にもらったサンマを4枚の短冊にしたヤツをぶら下げた秘宝が。。。
 
 
 
 
 
 
どんがらがっちゃーーん!
 
 
 
 
 
ちょっと想定していなかったくらいの、猛烈な突っ込み方で舞い込みました!
 
 
やばっ!
 
竿受けごと持っていかれるか!?
 
慌てて竿尻にしがみついて、スタートファイティング!
 
 
 
 
ぬおおおおおおおっ!
 
軟らかい(普段の道具よりは)磯竿を立てますが、なぜか穂先のケミは目線のはるか下。。。
 
あわわ、こんなになっちゃうんだっけ、上物竿って。。。(;´・ω・)
 
 
 
 
先日の離島でのファイトを思い起こさせるような、揺るぎなき突進であります!
 
とにかく、竿を立てたまま、シーライン50Hのハンドルを回しますが。。。
 
 
ん?
 
空回り??
 
ありゃ、ドラグが負けてる。。。
 
そうです、6号の磯竿ってことで、スタードラグは8分目にしていたのですが、空回りして巻けません。
 
「くっそー、なめやがって、見ておれ、バケモノめ!」
 
左手で竿を立て、右手でごついスターホイールを絞り込みます。
 
カッチカチに締めてと。
 
 
 
 
こっち来んかい!
 
 
 
 
敵は相当のパワーで抵抗しますが、ワテクシのシーラインやPENNはすべてドラグをチューニングしてありますからね。
 
オラオラ状態で巻きますが、となると今度はちょっと竿が心配で、結局、意味がないとわかっていても、スクワットしたり、横歩きしたりして、ヘタレなスタンディングファイトになってしまいますた(笑)
 
 
けっこうな突っ込みを、へっぴり腰でいなしながら、なんとか浮かせてくると、ヘッドランプのビームに白い影が浮かびます。
 
同時に、左方向へロケットのような猛ダッシュ!
 
 
 
 
その瞬間、ロケット。。。そうです、あの独特の、ロケットのようなシルエット。。。
 
まさか。。。
 
ぶっこみやで。
 
やめてくれ~!?
 
 
 
 
 
その強烈なロケットランをくいとめて、のたうち回るヤツを真下へ寄せてきますが、その魚影は。。。
 
やっぱりロケット。。。OTL
 
 
 
 
 
くっそーーー!
 
 
 
 
 
6号の磯竿というのをすっかり忘れて、思いっきりゴボウ抜き!
 
 
 
 
 
 
 
こおのクソッタレーーーっ!
 
違うだろ~、違うだろ!
 
普通、白かったらタマミだろおがーー!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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大王がメジャーを貸してくれたんですが、笑い過ぎて涙目になってやがります。
 
そしてこのババタレ、軽く60㎝を超えています。
 
 
 
 
あーーー、しんど。。。オワタ。。。_| ̄|○
 
 
 
 
 
 
 
 
全身を襲う脱力感のなかで、なんとか後始末をして、やっとゆっくり腰かけたその時でした。
 
ブルブルっとアラート。
 
FBメッセージ。。。
 
ん?
 
haruさん。
 
ナニ?
 
コロ51㎝!?
 
 
 
 
 
おでを殺してくれーーーーー号泣
 
 
 
 
 
さらに、前方の瀬の向こうまで遠投していた大王の竿が突き刺さり!
 
 
 
オラオラのゴリ巻きで寄せてきたのは。。。ピンク色に妖しく輝く。。。
 
 
 
タモ入れさせていただきました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
大本命!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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堂々の52㎝、ムツバリことサークルフックがきれいに上顎を貫通しています。
 
 
 
 
 
 
それにしても。。。
 
 
 
 
 
 
参りましたーーーーっ m(__)m
 
 
 
 
 
 
そして納竿後、クルマに戻ると、大王はやにわにグローブボックスから何かを取り出し。。。
 
 
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大王「じゃこさん、こーゆーときは、葉巻を吸うんですよ。わかりますか?
 
 
 
あははははっ♪
 
 
 
 
あーはっは
 
 
 
 
 
 
わーーーっはっは~っ!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
おのれぇ、理不尽大王、いつか、いつの日かきっと貴様を倒す!
 
タモ入れさせて、料理させて、目の前で食って、酔いつぶれてやるぜ、覚えてやがれーーーー!
 
ぶぉおおおん! (敗走するじゃこびのハイラックスの排気音)
 
 
 
 
 
 
ということで、この夜は大王とharuさん以外は振るわずでした。
 
帰路、某SAでharuさんと落ち合ってしばし談笑。
 
秋の夜の、楽しい釣行でありましたとさ。
 
 
 
みんな、ボーズなんて怖くないぜ。。。
 
ちくしょーーーー(´;ω;`)