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第2話で真相の一部を解明されるとは、思わぬ展開。弟の優が長い棒のようなもので、渡辺の腹部を刺してしまった。
優は携帯で動画を撮っていた。しかし、脳の病気のせいで記憶が飛んてしまい、何も憶えてはいない。
脚本の奥寺佐渡子氏は、いい設定を思いついたものだ。コレは作家のいいようにハナシが作れる。辻褄合わせが必要なくなり、色んなケースに使えそうだ。
携帯を無くしたのは、父親(光石研)が動画を見て、隠していたからだ。
だが、まだ含みを残した第2話だ。棒が刺さった渡辺は、致命傷だったかどうかはわからない。致命傷を与えた真犯人がいたのではないか?いや、それは考えすぎか…。致命傷を与えなければならない、その動機の説明がつかない。
脚本の穴ではないか、と思うことが3つある。現実であれば証拠隠滅していないのはオカシイと視聴者に指摘される事柄だ。
①父親(光石研)は、梨央の血まみれの衣服を何故すぐに処分しなかったのか?
②さらに、優による犯行の証拠である携帯の動画を何故直ちに消去しなかったのか?
③渡辺が腹部にあてがった血がベットリついた旗を捨てずに洗濯機にかけるだろうか?
①は、すぐに処分したかったが、する間もなく、クモ膜下出血で死去することにしようという設定にした。であれば、日頃からやけに頭痛が治まらないという伏線が欲しかった。
しかし、その理屈なら②も急死ということで説明できる。
だが、①と②がオカシイという証拠に梨央のとっさの行動を見ればわかる。
梨央は、黑ビニールの中の衣服を発見しだい、焼却しているし、犯行が映った携帯動画も直ちに消去したからだ。これが普通の人間の心理ではないか。
③の旗の洗濯は、更に疑問だ。洗濯で血液がキレイに落ちると考えるだろうか?捨てるなり、燃やすのが普通の行動ではないだろうか。
脚本家は脚本に穴(辻褄が合わないこと)がないか、必死に考える。
こんな指摘をしてくる人が大嫌いに違いない(笑)
渡辺の父(酒向芳)を殺した犯人は、情報屋である弟、優ではないだろう。
それではあまりにも、ドラマに深みがない。
私が第1話で犯人は藤井(岡山天音)だと言ったが、少し揺らいでいる。
でも、変えないでおこう。
密かに共犯者がいたら、ドラマ的に面白いと考えている。
それは○○○だ!