35GT-Rでサーキットを走る事を前提とした場合にコストを掛けた方が良い所(これだけはやった方が良いと言える部分)をいくつか書いてみます 
今回は対策メニューについてです






①DCT対策


35GT-R伝家の宝刀であり一番のウイークポイントでもあるDCTは壊れたらとんでもない費用が必要になるので対策するに越したことは無いです
正直DCT(特にcリング)は全開走行時では無く街乗り多様時に破損するリスクが一番高いそうです
破損した場合は最悪載せかえでうん百万という出費となるので保険という意味合いもあります
あとどうせ降ろすのであればデフサポートの取り付けもしておきたいメニューです
DCTの対応出力はクラッチ容量的に650馬力程度と言われています
700馬力オーバーを狙う場合はHKSの強化ミッションという選択になるでしょう

対策メニュー
Cリング対策(出荷時とは別)
ソレノイド洗浄
DCTクーラー
デフサポート

費用も高額なので35GT-Rのウイークポイントと言えます



②M14ハブボルト


GT-R nismoはM14に対しノーマルGT-RはM12ハブボルトです
ご覧の通り何故こんなに違う物が同じ車に採用されているのか疑問に思うくらいの差があります
富士スピードウェイのような高速サーキットを走る場合はM14ハブボルトの導入を強く推奨します
ハブボルトが折れた事によるスピン・クラッシュは決して少なくはありません
車重もかなりある車なのでこの手のトラブルにはシビアに対処するべきです



③ボンネットポップアップ対策
純正のボンネットポップアップ機構がサーキット走行時の衝撃で動作する可能性があります
これはキャンセラーにて対策可能です
万が一動作するとバンパー付近?を損傷するそうでリペアに費用が掛かります
キャンセラーは高いモノで無いので後々を考えると交換する方が良いでしょう



この3つは速さに関係のないメニューですが35GT-Rでサーキットを攻めるのであれば最低限やっておきたいメニューになります
逆に言うとこれを抑えればエンジンが生きている限りずっとサーキットライフを楽しむことが出来ます




他にサーキット走行で起こりうるトラブル



・コンロッド疲労によるエンジンブロー
VR38エンジン唯一のネックがコンロッドでノーマルエンジンがブローする時はコンロッド疲労による事が多いそうです
特にブーストアップは気を使いたい所ですがこればっかりは機械なので仕方がありません
対策としてはエンジンが生きている時にOHついでに強化コンロッドに変更するくらいです
実際富士を走っている車の多くは強化コンロッドを入れているのが多いそうです
どのくらいが寿命かはわかりませんがAttackでブローした黒35はサーキット10年目で私の35はサーキット2年の走行7万キロ車両ですがまだまだ元気に走っています
いずれ誰もが通る道ではありますが余裕があれば最初にやっておきたいメニューです


・ラジエーターのブロー
コア以外は劣化しやすい素材な為振動や経年劣化でいつかブローします
この対策は新品交換かアルミ製に交換するかになります
某動画サイトで検索すれば富士本コース走行中にラジエーターがパンクした車載を見ることが出来ます


・ABS不具合
08年モデルまで?によく発生するそうでこれは知り合いの車もなりました
私は運良くまだ未経験ですがABS不具合になるとフルロックするそうで1コーナーで真っ白な煙が上がっているのをみて鳥肌が立ちました
この対策は新品交換しかありません


・オーディオのブロー
サーキット走行の熱によりオーディオが壊れます
普通の車なら大した問題では無いのですが35GT-Rの場合この修理に10万円クラスの費用が掛かります
対策メニューは特に無いのでDIYで耐熱シートを駆使する他ありません
ちなみにオーディオが壊れるとナビETC等も無音になるので地味に痛いトラブルです



次回はチューニングについて書いてみます