私は日頃のトレーニング...とまでは言いませんが

オフシーズン中にやっていることがあります

 
 
 
 
ゲームかよ!ってツッコミは無しで(笑)
※ゲームは最大の節約術とはjabbitの弁
 
 
昔のゲームはただのゲームで終わってましたが最近のゲームはその枠で収めるには勿体ないくらい良いものが増えてきています
カッコ良い言葉で言うと「シミュレーター」になりますかね
 
 
最近e-sportという言葉を良く聞くことがあると思います
簡単に表現するなら"ゲームの競技"が妥当な表現でしょうか
グランツーリスモも例外では無く最新作ではFiAとタッグを組んで世界各地で大会を開催しています
このゲームの特殊な所はスポンサードを受ける「プロゲーマー」という枠だけでは無くゲームから登り詰めた「プロドライバー」が居るという点でこれは他のタイトルには無い事(多分)なので特記出来る物だと思います
 
 
 
 
 
 話がそれましたが...(笑)
 
では何がトレーニングになるのか??
 
 
 
・同じコースをバーチャルで試走(テスト)出来る
 
現地に行かなくてもバーチャル上でかなり精巧に作り込まれたコースを走ることが出来ます
自分と同じ車が収録されていれば最低限の速さや挙動は再現されるので(多分FF車は例外!笑)単に頭の中のイメージだけでは無く自分の目で走りを映像として見ることが出来ます
 
そしてこの手のゲーム類は細かく車をセッティングすることが出来ます
脚やデフ等を似た動きにする為にはそこそこ知識(ゲーム内の)が必要なので全ての再現性という意味では疑問がありますがギア比は数値そのままでしっかり再現されます
これはかなり正確なモノで私が33GT-Rで富士スピードウェイを走る際グランツーリスモで車の仕様を同じにし、そこから換装予定のギア比に変更して走って回転数的にイケると判断して仕様変更した事もあります
計算だけでなく実際に転がすシミュレーションがゲームで可能というわけです
 
ちなみにその時のギア仕様は33純正5速の5速ギアのみOS技研の0.820、ファイナルを3.9に変更する事で100Rは3速ホールド、300Rは4速吹け切り、3セクターはほぼ3速ホールド、かつストレートでは吹け切らずエンドで丁度良くなるというミッションを作ることが出来ました
定説としてミッションはクロスにした方が(※短時間で加速するから)速いと言われていますが私は逆の発想で区間毎のシフト回数を減らす&アクセルを踏んでいられる方向に持っていきました
多分富士を走るGT-Rでこの組み方をしたのはこの車が初めてだと思います
 ※そもそも3.9ファイナルが貴重です
 
実際の走行動画
 
RBで富士を走っている方向けに踏み込んだ話をすると純正ミッションは700馬力付近が限界と言われていますが実際その通りで何度かブローを経験しています
WPC加工を施したり新品ミッションも使いましたがいずれも3000kmくらいで粉砕されました
3000km持つミッションとして使うのであれば良いとは思いますがそれなりにコストが掛かるので...
 
 
 
・基本的な操作(運転)の練習
 
他にも操作という点でハンドルコントローラを使用すれば常にステアリングを切る、アクセルブレーキを操作する必要が出て来ます
常にと言うことは繰り返し取り組んでいけばいつかは「癖」を付けることが出来ます
悪い癖はダメですけど(笑)
実車だと怖くてなかなか普段と違うことは出来ない!という方でもバーチャル上ではクラッシュの恐怖が無いので例えば送りハンドルになり易い人とか(昔の私)ヒールトゥーの基本的な操作方法だったりを気にせず修正する事も出来ます
また人にもよりますがこの手の類いは左足ブレーキを使うのが一般的なので左足ブレーキの練習にもなります
 
 
 
・挙動に対しての操作練習
 
そして個人的に一番大きいと思うのはカウンターステアの練習になると言う点です
やってればカウンターが上手くなるのか??という簡単な話では無く要はカウンターを当てる動作だったり立て直すのに必要なカウンター量がわかるようになります
これを反復練習すれば「カウンターステアを当てる癖」が付きます
癖という表現を敢えてしているのは車が横を向いてスピンモードになった時人間は絶対クラッシュの恐怖を近く感じます
怖い時に普段やってない事が出来るのか??
と考えると癖で無意識に当てていられる状況が理想であると
まぁセンスある人は最初から出来るんですけど...(笑)
※私はセンス無い側の人間なんでこういう所で積み重ねないと無理です
 
イメージはこんな感じです
とにかく横向いても踏んでカウンターで何とかするトレーニングの図

※RSプリモでのNurアタック

ぶつかってるのはご愛嬌って事で(笑)


他にもゲーム内でABSを切って走る事によって万一ブレーキロックしても慌てず冷静に「一回ブレーキを抜く」という対処の仕方を学べたりもします
これらはドライビングに通じた人が周りに居るかいないか、普段から雑誌とかを見て知識だけでも知っているかどうか、その人の環境で学べるか学べないかが変わってしまいます
知っていても結局操作出来るか否かでまた話は別になってきます
 
 
 
・目のトレーニング
 
これはスピードに慣れるとかでは無く目で得る情報量の幅を増やすという意味です
ゲームも高精度なシミュレーターも画面からの映像や音だけで車の挙動や距離感を掴むのは同じです(稼働軸付はちょっと別)
実車で走り込んで要領がわかってくるとどこが失敗してどこが成功したかわかるのと同じようにシミュレーターも乗れるようになってくるとこの辺がわかるようになってきます
これはどこに活かせるのか??というと車載映像の解析です
コーナー前後の速度感やライントレースの仕方は基本的にバーチャルもリアルも大差なく要領は同じです
最近はデータロガーもかなり手頃な価格で手に入れられるのでそれなりの領域を目指している人は大体持っていると思います
ロガーはGや走行ライン等全てお見通しではあひますがそれに至るまでのキッカケ(ステアリング操作とか)は見きれない部分があると私は思っています
それを補うというのが全ての目的では無いのですが自分の感覚だけで走る所謂「勘ピューター」にプラスして「データロガー」+「車載分析力」が組合わさると色々と引き出しが多くなるのでこの形が理想では無いかというのが私の持論です
 最後はほぼ勘で走ってはいますが(笑)
 
 
 

 
ここまでは良いことばかり書いてきましたがもちろん欠点もあります
 
 
 
・目線の練習にならない
 
上で書きましたが画面からの映像でしか情報を得ることが出来ない→画面しか見なくなるので前しか見なくなる悪い癖が付く可能性があります
本来常にコーナー先の自分が行きたい場所に視線を送るのが理想と言われていますが画面の場合絶対に見れない領域があるので物理的に不可能です
これは実車の時に意識しながら走ればどうにかなるレベルの問題だとは思います
実車からトレーニングの為に始めた人は特に問題にはならないかもしれません
私はゲームを始めた方が先だったのでこの癖がかなりしぶとく残っています(笑)
 
ちなみに物理的に解決する方法もあります
3画面の導入か最近少しずつ出てきたVRの導入です
3画面は比較的安めの費用で出来ますがVRはまだ高価ですし目線だけの為に3画面を導入する費用対効果もどうなのか??とうのが本音なのでこの辺は気持ちの持ちようだと思っています(適当)
 
 
 
・自分のGセンサー(ケツ(尻)センサー)が鍛えられない
 
バーチャルな以上Gを発生させることは不可能なのでこの点は明確な欠点です
たとえ7軸シミュレーターでもGでは無く操作感の再現レベルなので同じです
補うには実車に乗るかカートで鍛えるしか方法がありません
バーチャルだけでやってきた人間が直面する問題点であり永遠の課題だと思います
これは小さいときにカート等をやってきた人間であれば既に備わっている物ですが普通の人は鈍感な事が多いのでリアルの世界でコツコツと鍛えましょうとしか言えません(笑)
 
 
 
 
 
以上の様に実車ではない以上欠点はありますがリスクとコストを考えてもカートやセカンドカー(練習車)でトレーニングするよりは遥かに安上がりでリスクも少ないです
かかる費用は初期投資と電気代くらい(笑)なので無我夢中に練習出来る点も評価できると思います


車遊びはあくまでも遊びです
取り組み度合いは人それぞれ異なるとは思いますが車を壊したらそこで足を止めてしまう事になるしタイムアタックをやっている人間であれば下手をすれば1シーズン丸々を無駄に過ごすことになってしまう可能性もあります
実車で練習出来るのが勿論一番の上達の道ですがそんなに余裕のある人は一部の方々だけですので...
壊さないように適度に練習しつつ足りないと思った所はバーチャル等を駆使して補い、狙った所でタイムを出せる環境&自分を整えられるのが一番理想ではないかという持論を元に今回このような記事を書いてみました



ちょっとオーバーに書いてる所もありますが(笑)多分皆さんが思っている以上に使えるものだと私は思っています
なんでも良いからとりあえずやっておけばリンクして活かせる部分もありますよ!!ってのが今回の要約です(笑)

それではまた