JAZZ目線2【楽曲解説】MAKOTO編 | JABBERLOOP OFFICIAL BLOG Powered by Ameba

JAZZ目線2【楽曲解説】MAKOTO編

ニューアルバム『JAZZ目線2』

【メンバー楽曲解説】

どうも、初回はトランペットのMAKOTOです!

(JAZZ目線2のレコーディング風景)

ニューアルバム『JAZZ目線2』はすでにお聴きになりましたか?

先入観なく聴くのも良いですが、これからメンバーによる楽曲解説をお送りしていくので、いろんな聴き方を楽しんでほしいです。

デビューからいろんなカラーの作品を出してきたJABBERLOOPですが『僕らが音を出せばすべてJABBERLOOP』と信じています。

『JAZZ目線2』をどうぞお楽しみください。

■Will
アルバムの最初を飾る新曲です。『Will』というタイトルに込められた意味はもちろんありますが、せっかくなので、これは作曲したベースのながっちゃんに語ってもらいましょう。
なので今回はお預けです笑
トランペット的には、ホーンの冒頭メロディはE(ミ)から入るんですが、この音域と、広いフレーズが好物な僕にとって、吹いていてとても気持ち良いメロディーです。
JABBERLOOPは、メンバーのルーツや個性がバラバラなのが面白いと思っていて、ながっちゃんのロックな魂に僕はスピリチャルサウンド(自分で言った笑)で応えてます。
メンバーの個性が見事に合わさって昇華した、名曲です。

■本日モ晴天ナリ(JAZZ目線Ver.)
オリジナルは2010年発表の3rd アルバム『攻め燃える』に収録されてます。
タイトルは本来ならば『本日ハ晴天ナリ』なんでしょうが『モ』に変えるだけで、ハッピーな日が続いてるかんじで、好きです。
このアレンジは最近ライブでよくやっていて心地良かったので、ぜひ音源化したかった曲です。
アレンジのせいもあるけど、オリジナルに比べてだいぶ肩の力を抜いて吹いてます。
時が経って少しはオトナになったか?笑
子供たちはまだわからないかもしれないけど、なんか日曜の昼から太陽の下でビール飲みたくなるアレンジになりました笑

■Atmosphere Entry(JAZZ目線Ver.)
オリジナルは2007年発表のメジャーデビューアルバム『and infinite jazz...』に収録されてます。
シロクマやイナズマなことなんて一切気にしてないアレンジです笑
手前味噌ですが、こういうJABBERLOOPの幅は好きなんですよね。
この曲のポイントは思い切ってメロディーをホーンではなくしたところと思ってます。
このアレンジのメロディーにはホーン特有の音色の体温はマッチしないかなと思ったわけです。
でも、しばらくしてると中間部で突如トランペットが現れます。
オイシイですね笑
『Atmosphere Entry』とは『大気圏突入』という意味ですが、トランペットソロ部分は、突入前の宇宙空間を浮遊してるような気持ちで吹いてます。
ラストのホーンセクション部分が突入中かな?
ちょっとフュージョンとクロスオーバーの間のような漂いがちょっとクセになります。

■TAKARAJIMA
オリジナルは日本を代表するインストバンド『T-SQUARE』が1986年に発表したアルバム『S・P・O・R・T・S』に収録されている、T-SQUAREの代表曲です。
翌年、1987年に人気吹奏楽ポップスシリーズ『NEW SOUNDS IN BRASS』で真島俊夫さんのアレンジで『宝島』として発表されると、発売1ヶ月で楽譜が売り切れるほどの人気ぶりだったそうで、今なお吹奏楽ポップスの人気ナンバー1の名曲として知られてます。
T-SQUAREのポップセンスは昔から好きで、きっとJABBERLOOPにも当てはまるような気がしてました。
名曲の素晴らしさにリスペクトしながら僕とメルテンでアレンジしました。
ラストはオリジナルにも吹奏楽にもないトランペットソロで終わっていきます。
JABBERLOOP流の『TAKARAJIMA』がいろんな人たちに愛されたら嬉しいです。

■江州音頭
江州音頭(ごうしゅうおんど)は滋賀県を中心に近畿地方各地で盆踊りに用いられる音頭です。
JABBERLOOPプロデュースのMother Lake Jazz Festival(マザレ)前日の盆踊りでも用いられています。
残念ながら今年は台風により中止になってしまいましたが、本来ならば、JABBERLOOPステージで、この『江州音頭』を披露する予定でした。陽の目を見なかったこのアレンジをぜひ音源化したく、収録しました。
YouTubeに、オリジナルとも言える、村田英雄さんが歌うバージョンがあります。全然雰囲気が違うので聴き比べると面白いと思います。

■Source Of Spring(JAZZ目線Ver.)
オリジナルは2007年発表のメジャーデビューアルバム『and infinite jazz...』に収録されてます。
オリジナルのメロディーはソプラノサックスとフリューゲルホーンですが、今回はアルトサックスとトランペットです。この曲はサックスメインなので、僕はダイスケに優しく寄り添ってます笑
少し深めのマウスピース使って柔らかい音で吹いてます。
前にリズム隊がこの曲を使って適当にジャムって遊んでたのがアレンジのヒントになりました。
いわゆる『ドラムンベース』っぽいリズムです。
ドラムの工藤明が良い仕事してます。

■ソレソレ(JAZZ目線Ver.)
オリジナルは2010年発表の3rd アルバム『攻め燃える』に収録されてます。
最近、日本のみならず、アジアを中心にダンスシーンで流行っているようで、YouTubeやInstagramなどのSNSでソレソレをバックに踊る動画を目にします。7月に『笑ってコラえて』で韓国のダンスバトルが放映された時にも使われていました。
昔のライブでは、みんなでハッピ着て、太鼓叩いて、盛り上げ隊長メルテンをフロントに置いたお祭りソングとして活躍してきましたが、純粋に曲としても僕は好きなので、このアレンジで再びステージで披露できるのが楽しみです。

■Behind The Wind(JAZZ目線Ver.)
オリジナルは2008年発表のワークスアルバム『INFINITE WORKS』収録されてます。
MVも制作し、初期JABBERLOOPの代表曲の1つです。
オリジナルソロをレコーディングした様子がしっかり記憶にあります。
まさかこの曲にまた向き合うと思いませんでした。
このアレンジもここ数年、ライブで披露してきたものです。
トランペットソロの出だしのロングトーンはリズム隊と一体となって高揚していくかんじが気持ちよく、ライブでもよくやってます。
デビュー当時の初心を思い起こすレコーディングでした。

■琵琶湖就航の歌
琵琶湖および周辺地域を題材とした滋賀県のご当地ソングですが、昔から数多くの歌手によっても歌われていて、1971年に加藤登紀子さんがカヴァーしたアルバムが大ヒットしたそうです。
多くのバージョンがYouTubeにアップされてるので聴いてみてください。
琵琶湖をテーマにしたこの曲は、必ずMother Lake Jazz FestivalのラストにJABBERLOOPが演奏し、全ての出演者と観客が大合唱しながらエンディングを迎えます。
今回も自然とアルバムを締めくくることになりましたが、終わりではく、明るい未来に向かって突き進もうとする『始まり』のようにも思えます。

今回も待っていてくれるみなさんの元にJABBERLOOPの音を届けられて幸せです。
どうぞこれからもよろしくお願いします!