先日買った文庫本、とみさわ昭仁さんの「無限の本棚 増殖版 手放す時代の蒐集論」を読んでみた。
最近ラジオの「アレコード」コーナーの出演や文筆業、そして神保町の古本屋・マニタ書房の店主でもあるプロコレクターのとみさわ昭仁さん。そのとみさわさんのいわば自叙伝的な内容の本なのですが、これがまた理論的かつ独特の切り口で紹介されている。しかも小難しいのかと思ったら実に読みやすい。
どんな物であろうと幼少期の原体験が出発点であるのはコレクター(蒐集家)としては大体そうなのである。とみさわさんも酒のフタから怪獣消しゴム、切手集め等にシフトして行き初めの大きな到達点が漫画本だったようだ。そこからいろんな物に手を広げていったようで、今現在でも多種多様なものをコレクションしているらしい。
そしてその到達点からコレクションの種類や傾向などを考察しているのだが、その中の「エアコレクション」というものがなかなかに鋭い視点。まぁ単純にいえばコレクターというのは個人個人の経済力に比例しているところもあるわけですから、経済力のない人間は何をどう集めるかという事に重きを置かないとそのコレクション自体が際立たないわけですよ。それを確立させたのが「エアコレクション」。まぁつまりは物ではなくて事象を集めることのようです。
その詳しいことに関しては本に書いてあるので是非読んでもらいたいのですが、私もコレクターの端くれなので共感できる所も多ければ目からウロコ的な所も多く実に良い刺激を受けた。ただしここまで極めたとみさわさんには敵いそうにはありません(^_^;
実はこの本、2年ほど前に出されたばかりなのに増補版(増殖版)を出したのはそのときの印税が全く受け取らてないそうな。なので再び出版元を変えて出したそうです。そうそう、そのおかげでアレコードが縁で知り合った伊集院光さんとの対談も収録されており、これまた面白いものとなってます。
ちなみにとみさわさんはゲーム業界に長くいた方でもあり、おかげでゲーム界隈&ゲーム好きの方々にはわりと有名でクリエイターと間違われることもあるようですが、本人根っからの文系人でPC&機械オンチだそうで。いずれにせよそうやって異業種でも生きてこられたわけだし、その中で培った知識や人脈こそがコレクションであり宝でもあると思うなぁ。
かくいう私も幼少の頃から集めていたものといえば・・・レコードなんだな、出発点からしてw
そこからスーパーカー消しゴム、瓶の王冠、プラモデル、漫画本、切手、ゲーム、貸しレコ屋のダビングカセットテープ、レンタルCDのダビングMD、TV番組の録画Vテープ、DVD、BDなどなど。パッと思いついたものだけでもコレだけある。やはり素養は小さい頃からですが物欲が抑制されることはなかったようだw
まぁ個人的には蒐集に一番大事なのは運や巡り合わせだと思う今日この頃。感謝が大事ですよ(^_^;