A-19
A 与えられた時間電圧グラフ(中段)より、正の入力電圧Ei[V]をミラー積分回路にt0〜t1[s]の間入力すると、Ei×(t1ーt0)[V・s]に比例した負の出力電圧ーk{Ei×(t1ーt0)}[V](オペアンプの反転入力に入力されるので)が得られる。一方でSWを切り替えて負の基準電圧Erをt1〜t2[s]の間入力すると今度はEr×(t2ーt1)[V・s]に比例した正の出力電圧k{Er×(t2ーt1)}[V]が得られる。この2つのミラー積分回路出力を加算したとき電圧が0[V]になるから
ーk{Ei×(t1ーt0)}+k{Er×(t2ーt1)}=0
であり
Ei×(t1ーt0)=Er×(t2ーt1)・・・・・①
となる。
ここで、クロックパルスの周期をTとすると
t1ーt0=N1・T
t2ーt1=N2・T
であるからこれを①式に代入すると
Ei×N1・T=Er×N2・T
となり
Ei=Er×(N2/N1)
である。
B 依存しない
入力電圧の積分と基準電圧の積分を同じ回路で行うので、C・Rの誤差は測定精度に影響しない。
C 整数倍
周期性の雑音は一周期で積分すると0になると考えられるので、入力時間を雑音周期の整数倍にすることで打ち消されると考えて良い。