パウロはユダについては全く何も言っていません。

ペテロは使徒行伝1章16節においてユダについて

こう書いてあります。

「兄弟たち、イエスを捕らえた者どもの手引きをした

ユダについて聖霊がダビデの口を通して予言された

聖書のことばは成就しなければならなかったのです。」

つまりユダによってイエスの十字架が実現したと言っ

ているのです。これはユダヤ教の予言なのです。


また、ヨハネ伝6章70節にはこう書いてあります。

「(イエスは)わたしがあなたがた12人を選んだのでは

ありませんか。しかしそのうちのひとりは悪魔です。」

この文章は日本語としてすじが通っていません。

それはギリシャ語の原文は一つの文章であり疑問符

が最後に付いているのに無理に二つの文章に分けた

ことによるのです。καi (and)を「しかし」と訳すなど原

文に忠実でありません。


原文を英語に直訳すると次のようになっています。

「Not I you the twelve did choosu, and of you one
 
a devil is ? 」

つまり「あなたがた12人を選んだのは私なのにその

うちの一人が悪魔なのか?」と言っているのです。


講談社の本の対談で、大澤真幸氏と橋爪大三郎氏

はイエスが「あなたがたのうちのひとりが私を裏切り

ます。」と言ったのは予言を成就するために誘い水を

かけたのでありたまたまユダが選ばれたといっている。

内村鑑三先生の論文にも同様の趣旨のものがある。


ユダはイエスが十字架に架かる前に自決しており、

他の弟子たちは雲隠れしてしまった。

死人に口無で後にユダの悪魔説が聖書に付け加え

られたものと思われます。


日本語の聖書は「偉い人?」が訳したと思ったらとん

でもない間違いをします。