敵は本能寺にあり・トヨエツさんの信長の話 | 5863の雑記帳

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NHKの大河ドラマ・"江 姫たちの戦国”で、昨日日本史上最大のクーデター事件、本能寺の変が放送されました。今まで大河ドラマでも幾度となく“本能寺”は放送されてきましたが、今回の本能寺もなかなか見応えのある秀作でした。本能寺の庭に池を作ったり、信長は髪を下ろし、袴をはかせるなど、製作者のこだわりが随所に見受けられましたが、なんといっても豊川悦司さん扮するこの織田信長が実に堂々として迫力があり、たった5回での出演終了は実にもったいない気がします。




大河ドラマに出てくる信長というと、比叡山を襲撃して逃げ惑う女子供も容赦なく切り捨てたり、義兄弟の浅井長政の髑髏の杯で祝杯をあげたり、家康に妻と嫡男の処刑を命じたりと、どうしても信長の恐ろしさ、冷酷さばかりが前面に出すぎてしまい、ちょっと脚色されすぎているように見えがちだったような気がしますが、今回の信長は、そんな殺伐としたシーンや、家来に刀を振り回して恫喝したりするようなシーンは思ったより少なく、逆に江と語らうほのぼのとしたシーンが多かった割には、信長の強さ・恐ろしさ・迫力は十分すぎるほど伝わってきて、非常に好感が持てました。本物の信長の姿は勿論想像でしかありませんが、本当にあんな感じだったんじゃないかな・・・?と思いたくなってしまう好演、過去に名だたる名優が代わる代わる演じてきた信長ですが、トヨエツさんの信長はその中でも極めて印象深い、まさしく“ハマリ役”だったのではないでしょうか・・・。




惜しむらくは、信長の最期のシーン、なぜか光の世界へ消えていきましたが、リアルすぎる信長には、やはり燃え盛る炎の中で潔く腹か首を切って壮絶に散ってほしかったような気がします。




以前に“新撰組!”で最終回の後に土方歳三のその後を描いた特別編が放送された事がありましたが、是非このトヨエツさんの織田信長も、本編とは別にそんな特別篇を作っていただきたいものです。