拝借した、TS-520V対応のデジタルVFOを作成ししました、まだいささか不完全な面もありますが、本格的の運用しようと、TS-520Sを(もちろん中古)入手しテスト運用をおこなっています。(免許の関係で、100Wが可能な、JM1DOFで運用)

  そこでVFO作成にあたり、運用周波数を表示するVFOでもあり、TS-520の周波数関係を調査しました。

  運用周波数 = ヘテロダイン周波数 - (VFO周波数+キャリヤー周波数)の関係が次の表の用になります。

 

  そこで実際の周波数関係を14MHz、cwモードで測定してみました。測定はTS-520Sの背面にある、DG-5用端子に、自作のカウンターキット(秋月 AE    FCOUNTER3)を使用しました。カウンターキットとはいえ、1ppm程度の誤差なので、アマチュア無線家にとっては頼りになります。

 

 

  測定にあたり、TS-520S運用周波数をあらかじめ IC-7300で自動チューニング(CWモードで 600Hzトーンで聞こえるように自動チュ-ニングする機能で設定)しておきました。

 

 

1. キャリヤー周波数(CW-モード)

  

   3.3950MHzのところ 12Hzマイナスになっています。

 

2. VFO周波数 (作成した外部VFO)

   5.400MHzであるべきところ、112Hzプラスになっています。

 

3.ヘテロダイン周波数

29.895MHzのところ、104Hzプラスとなっています

 

4.これらの関係をまとめると、

ヘテロダイン周波数 -(VFO周波数 + キャリヤー周波数) = 運用周波数

 22,895,104  -  (5,400,112 + 3.394,988) =  14,100,004Hz

 となり、4Hzほどプラスになりますが、ほぼ正しい運用周波数となります。ただ、これはヘテロダイン水晶発振子とキャリヤー水晶発振子の偏差値をVFOが吸収していることと考えることと考えることができます。すなわち、偏差値だけを考慮すると

104-(112+(-12))=4 ・・・Hz

となります。

 

5. SSBでは

  SSBの周波数表示は,抑圧されたキャリヤ周波数を表示していますが、キャリヤがないために、ゼロ・ビートなどとれませんので、交信相手局もしくは、キャリブレーション機のSSB信号がナチュラルに聞こえる点に同調します。したがって、聞く人の主観に依存しますので、数ヘルツの誤差は仕方ないことです。

 

= 2024年 5月 22日 記 =