IC-7300を使ってアマチュア無線を楽しんでいましたが、IC-7300の便利な機能、マルチファンクションのロータリーエンコーダの回転と、表示が対応しないトラブルが発生しました。つまり、送信出力を調整する場合、右に回すと、回転角に応じて0から100%まで変化するのですが、それが急にあらぬ値のすっとびました。これは、使われているロータリーエンコーダーそのものが、機械的に異常になってしまったので、発生したトラブルでした。ほかの機能(メモリチャンネル、マイクゲイン、コンプレッションレベル、モニターレベル etc)の調整もしかりでした。

  メーカー保証期間をすぎているので、修理にも時間と手間と経済的負担がかかるので、どうしようかと、自分で治せるものかと、メーカーに問い合わせてみました。この異常はよくあるのか(知り合いのハム仲間では発生していません)パーツが有償販売されているとのこと、それも価格は550円と安いので、取り寄せを申し込みましたが、代引きでしか取り扱いができず、それも部品代をはるかにオーバーするので、近所のハムショップから取り寄せてもらうことにしました。約2か月経過した、3月10に入手できまして、早速、交換作業にはいりました。

 

  まず、マルチファンクションつまみを取り外します。すごく強固で、素手では取り外しできません。ハンドバイスでつまみを傷つけないよう、布で保護して挟んでグりグリしながら引き抜きました。

 

   次に、上下蓋をはずします。ねじがたくさんあり、特に上部ふたを外すと、スピーカーが固定できなく、作業がやりにくいので、テープで仮止めしておきます。

   全面パネルは左右上下のビスで固定されています。本体との接続ケーブルはコネクタ式で取り外せます。メイン部とディスプレイ部を接続するフィルム式フラットケーブル、SDカードとの接続ケーブル、マイク関係のケーブルを外します。これで全面パネルはフリーになりました。

  ボックスレンチで、全面からロータリーエンコーダーのねじを外して、とりはずします。

 

  このPCBのロータリーエンコーダーの反対側に小さなフィルムケーブルのコネクタがあります。この半田付けを取るのが大変で、網線で半田を吸い取っても外れないので、ロータリーエンコーダーをバイスに固定し、はんだ面にいっぱい半田を流し、頃を見計らってピンセットで、PCBをつまみ外す方法をとりました。その後、網線で半田を吸い取り、新しいロータリーエンコーダーを取り付けます。スルーホールに半田が残っている場合は、竹串などを細く削り、半小手で温めながら、竹串で、穴をあけました。この作業が一番厄介でした。

 

  交換終了後、まずは各コネクタの接続を行い、電源を入れて動作確認後、全面パネル、上下蓋を取り付け、完了となりました。

   こうなったら、上の写真の状態(PCBが付いた状態)での部品提供がされていればらくちんでしたが、メーカーが対応してくれるかどうか、疑問ですが。

  もっと詳しく、各作業ごと、写真を撮っておくべきでした。また、つまみの回転と、表示を動画撮影したのですが、このブログにアップできませんでした。

 2022年3月10日