すごく年上の彼は
私の祖父母の家の近くに住んでいて

私が同じ年の妹と
帰省した時に一緒に遊んでいた。

彼は野球少年だったから
彼の家に行っても練習でいなくて

存在は知っていたけど
遊んだ記憶は全然ない。


唯一、覚えているのは

「こんにちは」と

泥だらけのユニホームを着て
犬みたいに人懐っこい笑顔で
玄関先で挨拶してくれたことぐらい。

大きなスパイクや靴がたくさん並ぶ

夏の勝手口で。