帯域幅の広いSRAを作るコツ。 | JA1JYCのブログ(オーイ)

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アマチュア無線 Super rad antenna 研究 etc.

SRAを長年作っていると・・出来の良い物や出来の悪い物が出来る。
何なのか・・最近やっと判ってきた。
出来の悪いのは確かにSRA動作はしているものの・・飛びが悪い・・えてして帯域幅が狭くて使いにくい・・調整がしにくい。
そう言うのが出来が悪いと感じていた。
出来が良い・・今回のは調整がしやすくて使ってみると良く飛ぶし・・帯域幅が広いのが出来ると良い物が出来たと感じる。
何が出来不出来をわけているのだろうか・・なかなか要領がつかめないで長年もんもんとしていた。

やっとその要点が判ってきた。
ポイントはコイル長を短く作った物が得てして帯域が広い・・・そして帯域が広く出来た物は性能が良い。良く聞こえる・・良く飛ぶ・・ノイズも少ない・・・。等々。

どうしたらコイル長を短く出来るのか・・銅線の被覆が厚いとコイル間の間隔が広くなりインダクタンスを稼げないので多く巻く必要があり・・必然的にコイル長がながくなってしまう。
細いエナメル線を複数撚り合わせた自作のリッツ線を密着巻するとコイル長は短く作れる。
コイル径を大きくすれば・・巻数は少なくなるのでコイル長は短く作れる。

コイル径は大きすぎは作りにくいし逆に何らかの弊害も出て来る可能性もあり限度はあると思うが・・・今回は160mバンド用に140mmの筒を作って成功した。
軽い筒が要求される・・市販のパイプでは非常に重くなってしまいNGだ。
なぜ帯域が広くなるのか・・考えられるのは見かけのコイルのQが低くなったこと・・
並列共振回路を形成しているので・・Qが高いとシャープな共振特性になる・・普通はこれが良いコイルと言う事だ・・。
SRAの場合にはそこに放射抵抗が加味されてくる・・全体として外から見た抵抗の大きなコイルとなるために見かけのQが低くなってブロードな共振特性となり・・幅が広がるが・・放射抵抗は上がっているので放射特性は良くなっている。
だからアンテナの特性はよくなり・・出来が良いと感じるのだろう。
良いSRAを作るには帯域幅が広くなるように作る事だと言えそうだ。






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