長男が「JOCジュニアオリンピックカップ・第48回全日本高校ボウリング選手権大会」(他競技では所謂「インターハイ」に相当・以下「全高」)に出場することになったが,その会場が愛知県稲沢市にある「稲沢グランドボウル(122-064)」.

 ここは,1フロアに116レーンが並ぶという「世界最大」のボウリング場で,ギネスブックにも認定されている.

 あまりに広過ぎて(というよりも長すぎて),写真の画角に収まり切らない.

 

 同じ経営の「名古屋グランドボウル(122-023)」も,3フロアに52レーンずつ,計156レーンを擁していて,「総レーン数」では恐らく日本最大.

 神奈川県で最大なのが,やはり同じ系列の「川崎グランドボウル(114-023)」だが,これが26レーン✕2フロアで52レーン.名古屋は1フロアだけで川崎と同じ収容力があり,それが3フロアあるのだ.

 東京都(恐らく関東)最大なのが「品川プリンスホテルボウリングセンター(113-041)」の40レーン✕2フロアの80レーン.

 他にも愛知県内には大きなボウリング場が多い.関東にいると,40レーンあれば大きいほうだと感じるのだが,愛知県だと60レーン前後が「平均値」に感じてしまうほどだ.

 

 いや,本稿はその話が主ではない.

 

 昨年の12月に「星が丘ボウル(122-068)」(60レーン)と「スポルト名古屋(122-048)」(68レーン)が閉店すると聞いて,11月に長男と日帰りで訪問しているのだが,この2軒を回るのがやっとで,他の名古屋周辺のボウリング場を回ることはできなかった.

 その昨年12月には,三重県津市の「津グランドボウル(123-048)」で「文部科学大臣杯・第30回全国高等学校対抗ボウリング選手権」が,今年3月には同じく三重県鈴鹿市の「鈴鹿グランドボウル(123-056)」で「第27回全国高等学校ボウリング選手権(春高ボウリング)・三重大会」が立て続けに開催されたため,三重県で投げる機会はあったが,愛知県はほぼ手付かず.

 筆者にしても,星が丘ボウルやスポルト名古屋に行くまでは,「ラウンドワンスタジアム中川1号線店(122-083)」くらいにしか行ったことがなかった.

 

 この際「全高」の「下見」として「稲沢グランドボウル」に行くなら,週末に一泊して「名古屋グランドボウル」などにも寄ってみよう,ということになった.

 他には何処へ,という当ては特に決めていなかったが,1泊2日なら他にも1~2軒は行けるだろう.

 

 ところが,名古屋近辺で泊まろうとすると,なかなか宿が確保できない.

 いや,予算に縛りを掛けなければ,何とでもなるのだろうが,たかがボウリング場に行くだけだし,宿にあまり金をかけても仕方ない.

 やはり「東横INN」くらいが妥当なのだが,名駅近くはなかなか確保し辛い.

 6月の15・16日の土日が「関東地区高等学校対抗ボウリング競技会」だったので,それより後でかつ「全高」の本番は7月23日からなので,直前の20・21日の土日では近過ぎる.7月の6・7日は長男の「期末試験」の最中になってしまうので,6月22・23日か29・30日のいずれかの土日,または7月13~15日の「海の日3連休」のどこか,ということになる.

 3連休は流石に難しかったが,14日(日)からであれば「東横INN名古屋駅新幹線口」のツインに空きがあった.日程的には13日(土)からのほうがベターだが,そこで駅から近い「東横INN」となると,豊橋駅東口くらいになってしまう.

 結論として,6月29日(土)の「東横INN名古屋駅新幹線口」で「禁煙シングル」を2室という形で確保した.ツインよりも金額的には嵩むが,倍までは行かない.シングルであれば9K円(2室で18K円)ちょっとで,ツインは14K円弱.ベッド幅がシングルの1,400mmに対して,ツインは1,100mm✕2台であることを考えると,悪くはない.

 長男の身体障礙のための「医療処置」のことを考えても,ツイン1室よりもシングル2室のほうが使い勝手もいい.バス・トイレがそれぞれの部屋で使えることも大きい.

 

 ということから,この6月最後の土日で,ということになった.

 

 「東横INN」の場合,各店舗(ホテル)に「番号」が付されている.

 基本的にオープンした順番なので,この「番号」が大きいほど新しく,小さいほど古い.

 現在オープンすると300番台の後半くらい(7月3日オープンの「東横INN東大阪」が【363】)なのだが,【013】名古屋錦,【022】名古屋駅桜通口本館,【025】名古屋丸の内,【028】名古屋名駅南,【092】名古屋駅桜通口新館,【094】名古屋駅新幹線口と「老舗」の「2桁店番」が多い.名古屋市内では【207】名古屋栄,【328】名古屋金山が比較的新しいほうだが,新幹線で往復し,荷物を預けたりもすることを考えれば,名駅から近いに越したことはない.

 

 その意味では,「東横INN」としては駅から近く(意外に駅からだと10分ちょっと歩くという「東横INN」も少なくない),その中でも「名古屋駅新幹線口」は「東横INN」が一気に店舗網を拡げた時代にできたので,そこまで古びてもいない.

 その分人気が高く,なかなか予約できなかったりもするのだが,筆者が名古屋で泊まる場合は,基本的にこの「名古屋駅新幹線口」を使う.そのため,何度も利用しており,周辺の「土地勘」もある.

 

 ところが,長男達が生まれて以降,名古屋を「通過」「経由」したことは多々あれど,名古屋に泊まるようなことがあった,という記憶がない.

 なのに,何故か家族でこの「名古屋駅新幹線口」に泊まったような気がしていた.

 何だっけ……と,思い出せずにいたので,長男に憶えているか訊いてみたのだが「愛・地球博の跡地の『サツキとメイの家』に行った時だと思う」と即答.言われてみれば「障害者割引」を使わずに来たと思うので,小学校に上がる前(身体障害者手帳を取ったのは年長組の年明けだった)だと思うのだが,よく憶えているものだ.

 

 ということで名古屋に向かうのだが,これまでも何度か触れたように,自宅から新横浜駅までのアクセスが今一つ.むしろ品川や東京(場合によっては羽田空港)に出るほうが全然楽なので,京阪神以西に向かうなら飛行機,中京圏なら小田原停車の「ひかり」が定番になっている.京都ですら伊丹空港経由で行こうとするほどだが,流石に名古屋では(HND-NGOの便は限られるので)使い辛い.

 

 現地での時間的余裕が欲しいので,2時間に1本しかない小田原停車の「ひかり」となると,8時07分発の「ひかり633」号一択になる.

 少し早起きして,東海道線で小田原に移動.この「ひかり633」号は,N700Sで運転される.

 写真はグリーン車だが,乗ったのは普通車なので念のため.

 特大荷物スペース付座席(席番の後に「S」が印字される)を確保するため,特急券は早目に券売機で確保したが,乗車券は「障害者割引」を適用させるとなると「みどりの窓口」に行かざるを得ない.しかし,最近では廃止される駅もあり,自宅や勤務先の最寄駅でも17時とか18時で閉まってしまうので使い物にならない.

 今回は,比較的営業時間の長い横浜駅で買ったが,50人待ち以上だったため,帰宅が1時間以上遅くなってしまった.

 

 名古屋駅には9時14分着.

 小田原からは無停車なので,実質的に「のぞみ」と変わらない.それなのに「ひかり」だから安い.そのため,以前から人気は高いことは確かで,特に湘南・西湘方面に住んでいる人の利用が多いのだろうと思っていた.

 ところが,今回気付いたのは,所謂「インバウンド」な人たちの多さ.

 だから座席上の棚も溢れ返って↑こんなことになる.

 「ジャパンレールパス」では「のぞみ」に乗れない(「ひかり」と「こだま」は乗れる)こともあるのかも知れないが,この人達が「特大荷物スペース」や「特大荷物置場」がセットされた座席があることを理解しているのだろうか.

 

 どうでもいいことだが「インバウンド」(inbound)という言葉は「中心に向かう」意味であり,列車の「上り」にも使われる.

 どうも,外国人観光客を「おのぼりさん」的に見ているように感じてしまって,個人的には好きではない.

 日本が「世界の中心」であるかのような言い回しでもあり,「愛を叫ぶ」くらいならいいのだが,お隣の「中●思想」の国みたいでどうにも気に入らない.

 そもそも「外国人観光客」と言えば済むのに,敢えてカタカナ語にすることが生理的に受け付けない所以なのかも知れない.

 一時期「無闇矢鱈とカタカナ語にするのはやめよう」という風潮があったこともあったが,あっという間に元の木阿弥どころか,もっと酷いことになってしまっていると感じるのは筆者だけだろうか.

 野球やボウリングのように,元々英語圏で発祥したものであればわからなくはないし,むしろそれで「英語禁止ボウリング(ボウリングは英語だが)」とか「英語禁止野球」とかやってみればわかるように,無理に日本語だけでやろうとすると,却って訳が解らなくなる.戦時中の野球みたいに「敵性語」だと「よし1本!」とか……あ,競技ボウリングでも「一丁(ストライクのこと)!」とは言うが…….

 

 名古屋に着いて,まずスーツケースだけ宿に預けよう.ボールバッグと一緒に牽くのは,流石にしんどい.

 何度も来ているので,勝手はわかっている.

 ここだよ,ここ.

 しかし,全体の写真が撮りにくい「東横INN」だな.

 

 その後,「稲沢グランドボウル」と「名古屋グランドボウル」で投げ終えて,改めてチェックイン.

 部屋は2室とも2階だった.

 「東横INN」で2階に泊まるのは,初めての気がする.

 写真は撮り忘れたが,「東横INN」では何故か2階の部屋だけ,ドアに「金の切り文字」のルームナンバーが付いていることが多く,ここもそうだった.

 非常時の避難は速いが,朝食時やチェックアウト時などに下りのエレベータになかなか乗れない,という難点もある.「東横INN」によっては,朝の時間帯だけ非常階段を開放している所もあるが,ここはそのような措置は採られていなかった.

 如何にも,一世代前の「東横INN」という感じ.

 なお,ビルの間に建ち,しかも2階の部屋なので,窓からは隣のビルの壁しか見えない.最早,明かり採りでしかない.

 シングルだが,ベッド幅は1,400mmあるので余裕がある.

 ベッドとデスクの間も標準的.

 デスク周りも,よくある「東横INN」そのもの.

 室内から入口ドア方面.

 バス・トイレもよくある奴.

 浴槽は,深さよりも広さを優先したようなタイプ.

 

 まあ,「東横INN」は,全国どこに行ってもほぼ似たようなものなので,写真を見て「どこの東横INNだ?」と言い当てるのは難しいかも知れない.

 

 朝食には「御当地飯」として「ウナギまぶしご飯」が出ていたので,それをメインに.

 

 ということで,今年2軒目の「東横INN」は,恐らくこれまで最も利用した回数の多いであろう「【094】東横INN名古屋駅新幹線口」となった.