稲敷郡などでの「100円テーリング」も,16時で終了.
 実際には,この後も郵便窓口が開いている17時までは「アディショナルタイム」なのだが,13時過ぎからずっと運転しているか郵便局に立ち寄っているか,だったため,飲み食いはともかくとしても「トイレ休憩」くらいはしたい.

 この時点で,陸上自衛隊の土浦駐屯地の近くにおり,阿見町役場が近いな,と向かうことにした.


 地方の市役所や町村役場は,概して駐車場も広いので,トイレ休憩などには重宝する.場所によっては,一般の来庁者も利用できる職員食堂がある所もあり(昨今はかなり減ったが),昼食で利用したこともあった.

 役場には「大の里」関の初優勝を祝う懸垂幕が掛かっていたのだが,一瞬「?」と思ってしまった.大の里関は,確か石川県(津幡)の出身ではなかったか.


 実は,大の里関が属する二所ノ関部屋が,阿見町にあるらしい.「二所ノ関」は一門を統べる年寄名跡だが,茨城県に部屋があるとは知らなかった.
 ただし,阿見町とは言っても,JR常磐線・ひたち野うしく駅から近く,阿見町から見れば「外縁部」である.

 さて,この阿見町.

 今年6月1日現在の常住人口(国勢調査からの推計人口)が,50,076人.
 2020(令和2)年国勢調査における人口が48,553人だったので,そこから漸増傾向にある.この傾向が続けば,来年10月1日の国勢調査で5万人を維持して,単独での市制施行となる可能性が大きい.市制施行のためには,この他にも人口集中地区(DID)の要件や,社会施設・公共施設の状況なども基準を満たしている必要があるが,基本的には「人口要件」が最大のポイントである.
 市制施行が実現すれば「令和初」の「新市誕生」ということになるようだ.

 同じ本年6月1日現在で,全国で最も人口の多い「町村」は,広島県安芸郡府中町で,52,402人だと思われる.
 府中町は,周囲をほぼ広島市に「包囲」されているのだが,マツダの本社があったりして財政力が高く,単独町制を続けている.
 仮に市制施行するとなると,同じ広島県内に(東京都にも)「府中市」が存在するため,名称についてはそのままという訳にはいかない.「安芸府中市」では,あまりに安直に過ぎるだろうが「マツダ市」という訳にもいくまい.

 阿見町に関しては,隣接する土浦市や牛久市とではなく,同じ稲敷郡内の美浦村との合併(仮称「霞南市」)を模索した時期もあったが,これは美浦村での住民投票で「反対」となり,白紙になった経緯がある.
 地理・地勢的には土浦のほうが近いようにも思う(最寄駅的には土浦駅ないし荒川沖駅になる地域がほとんどで,両駅とも土浦市所在である)のだが,警察は牛久警察署の管轄になっている.

 茨城大学の農学部や,茨城県立医療大学が所在しているが,高等学校は私立校が1つあるだけで,県立高校は町内には存在しない.

 隣の美浦村は,JRAのトレーニングセンターがランドマーク的存在だが,阿見町だとアウトレットモールか自衛隊の駐屯地,という印象になってしまう.
 それにしても,「あみ」に「みほ」なので,それこそ「鉄道むすめ」みたいな「擬人化」とかできないだろうか…….

「稲敷あみ」とか「霞浦みほ」……(爆).