最初にお断りしておくが,筆者は「なんちゃって2アマ」かつ「なんちゃって工学修士」なので,以下の文章はそれぞれの「専門家」から見れば,表現が正確でなかったり,用語の誤用があったりする可能性がある.あくまでも,筆者個人の「備忘録」として記述している部分が大である.

 正直なところ,2アマも修士もはるか昔に取得しており,その後の「時代の流れ」について行けていないと感じている.「知識」のアップデートができていないのだが,それでも「基本」は「身体が憶えている」のだろう.大抵のことは,直感で何とかしてきている,というのが実情である.

 そのため,当家にある電子機器類,特にネットワーク接続が関わるようなものについては,はっきり言って「継ぎ接ぎ(つぎはぎ)」の設定になっており,恐らくかなり無駄な部分があるだろうし,筆者が倒れてしまったら,最早誰も解らないような設定になっている部分があるのではないかと思われる.早いとこ「エンディングノート」でも作っておかないとマズイかも知れない(笑).

 

 さて,新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴う「緊急事態宣言」によって,家族全員が自宅にいる時間が長くなった.

 

 筆者もXYLも,社会インフラに関わる仕事をしているため,ある程度の「在宅勤務」とか「テレワーク」で「間引き」出勤になっている.とは言え,あまり残業をするのも憚られ(特にXYLは交代勤務が関わる職場のため),少なくとも毎日18時過ぎから翌朝7時過ぎまでは全員在宅しているし,日中も,筆者かXYLのどちらかは自宅にいることが多い.

 なので,色々なものをシェアリングするためのオペレーションが必要になってくるし,時間を持て余し気味になりやすいので,それを「解消」するためのモノのニーズが高くなる.

 

 先月後半から,色々と用意は進めた.

 

 一番大きかったのは,やはりPCの「更新」だろう.

 最新だったPCが「Windows7」だったため,1月半ばでサポート終了になってしまっていたのを,2か月余りのブランク(家族はスマホなどがあるのであまり困らなかったらしい)を経て,「Windows10」搭載のPC2台を新規投入することでリニューアル.

 これまでは,「Windows7」搭載の9号機(富士通製ノート)をほぼ筆者がメイン機として使用し,たまにXYLが年賀状を作ったりするのに,オフラインで「Windows Vista」搭載の8号機(NEC製ノート)を使ったりしていた.

 8号機は,元々,2007年に2nd達が生まれた後,産育休や部分休業で在宅時間が伸びたXYLのネット環境を向上させるために用意した端末.実は,それまで自宅でのインターネット環境は酷いもので,昔ながらのダイヤルアップ接続で,更新が必要な時だけ接続する,という方法で行っていた.

 それをどうにかしようと,8号機購入と併せて,光回線を導入.無線LAN環境も用意した.しかし,それから約12年にわたり,ほぼそのインターネット接続環境はそのままだった.

 

 更に,絵を描くのが好きな長女用に,液晶タブレットを購入したのだが,これは当初,新調した11号機(Windows10搭載・NEC製ノート)に接続して使うことにしていた.しかし,長女の通う学習塾が「オンライン授業」になったことで,これを新・メイン機である11号機でやってしまっては,他のことができなくなってしまう.

 そこで,学習塾の「オンライン授業」用にWindows10搭載機として「復活」させた9号機に,その役目を負わせることにした.

 

 プリンタも老朽化していたので,併せて1台を更新.数年前に較べても,高性能で小型化されており,置く場所にも困らない.

 

 そして,先日,長女の「オンライン授業」の際に,長女が見たい番組を録画していた関係で,長男が見たい番組を見ることができなくなった.もう一台テレビがあるにはあるのだが,それは長女が「オンライン授業」を受けているPCを置いてある傍にあり,それを使うことはできない.

 地上デジタル放送になるまでは,防水機能のあるポータブルTVが1台あったのだが,デジタル放送対応になったものは用意しなかった.

 家電量販店で品定めした結果,22K円ほどで手頃なものがあり,購入.防水機能付で,浴室でも使えるので,守備範囲は広そうだ.

 

 また,何年か前のクリスマスに,たまたま購入した「Nintendo Switch」は,2nd達が色々と使っているのだが,この長期にわたる臨時休校で,そろそろ何か新しいソフトでも追加するか,と「あつまれ どうぶつの森」を購入.

 しかし,我が家の「Nintendo Switch」は,インターネット接続はしておらず,本体更新が必要な時だけLANケーブルでつないでいる状態だ.ゲームそのものもオンラインで使えるようにするとなると,いくらか費用も発生するので,そこまではしていないのだが,本体更新などは無料である.「あつまれ どうぶつの森」は,つい先日,アップデートが配信されたが,これを受信するのも無料ながら,やはりインターネット接続が必要になる.

 

 余談だが,そんな間に,XYLが近所の動物病院で,何を思ったか保護ネコをもらってきた.

 ネコ自体は,もらってくるだけなのだが,元々動物など飼っていた訳ではないので,当然ながら色々と用意しなければならないものがある.

 

 そんなことで,このひと月ほどの間に,随分と「散財」してしまった.

 

 散財ついでという訳ではないのだが,たまたま立ち寄った某・家電量販店で,無線LANルータと中継器がセットになったものを発見.

 1年ほど前に発売された機種らしく,仕様を見る限り,性能的にあまり期待してはいけないような気もするが,中継器もセットで実売10K円ちょっと.それでも,既存のものに較べれば,10数年の間に「進歩」していない筈はなく,コストパフォーマンスを考えれば悪くはないだろう.

 そもそも,既存の設定でも,通信速度で困っている訳ではないので,予算が抑えられるならそれに越したことはない.

 

 我が家の場合,狭い敷地に「縦」に長く建てた3階建で,その3階に電話と光回線が入っている.一方,テレビ系はCATVで2階に入っているという,ちょっと面倒な構成.元々の無線LANルータは,そのあおりで3階に設置されており,1階ではWi-Fi電波が弱く,つながらなかったり,速度低下が酷かったりするのだ.

 これは,最初に電話線を引いた際,回線引き込みが3階にまとめられる構造だったので,そこから各階に電話線を分配しようとしたものの,NTTの工事の人が隠蔽配管の中を上手く通せず,2階以下を諦めてしまったことに起因している.コードレスホンの親機を3階に置き,一応1階まで届くことは届くが,色々な接続が複雑化する元凶だったりする.

 

 この無線ルータと中継器のいいところは,中継器側にも有線LANポートが設けられているので,中継器周辺にある無線LANに対応していない機器もLANケーブルで接続できる可能性があること.これによって,2階のテレビ周りの機器がかなり接続できる可能性が高くなる.

 勿論,中継器に有線LANで接続したところで,本体と中継器の間は無線接続だから,速度的には無線LANと変わらないだろうが,そんなに大容量の通信をすることがあるとも思えず,何とかなろう.

 また,本来はこの機器,所謂「メッシュネットワーク」を構築することを前提に作られているもの.となれば,中継器を増設することが想定されているのだが,実際のところ,このルータ+中継器の二つだけで,家の中全体がカバーできるなら,それでいいかと.「メッシュネットワーク」を構築するほど広い家という訳でもない.

 

 その元々の無線LANルータにしても,8号機(WindowsVista・NECノート)の導入時に敷設した光回線の終端装置(ONU)が,NTT回線だったので所謂「ホームゲートウェイ(HGW)」になっており,ルータ機能も一体化されていた.ただし,当時はまだ無線LAN(ここでは主としてWi-Fiとほぼ同義)は途上期で,8号機側もHGW側もそのままではWi-Fi接続ができなかった.そのため,オプションで無線LANカード2枚をレンタルして,これをHGWと8号機双方のPCカードスロットに差し込んで接続することにした(因みに当時のメイン機は「WindowsXP」のデスクトップ6号機で,これはHGWに有線LANで直結).

 とは言え,これも10年以上前の品なので,そのうち何とかしようと思っていたものの,結局そのままに.2017年4月に8号機のOSであった「WindowsVista」のサポートが終了してしまったので,少なくとも1枚は不要になったのだが,返しそびれていた(何とも勿体ない).

 ONUというかHGWに刺さったままの無線LANカードは,(正確にはHGWと一体で)当家における「無線LAN(Wi-Fi)ルータ」として活躍しており,本体に無線LAN機能を内蔵している9号機(Windows7⇒10・富士通ノート)や,XYLと2nd達のスマホなどをWi-Fi接続して使用していた.

 

 この無線LANカードに代わり,新たに3階にあるONUの傍に無線LANルータを用意して,更に2階のテレビ周りに中継器を使用すれば,恐らく家の中全体でWi-Fi接続がそれなりの速度で可能になると思われた.そもそも,従前の無線LANカードは,よくよく見ると「IEEE802.11」のa/b/gにしか対応していない.今時の無線LANルータは「IEEE802.11a/b/g/n/ac」対応くらいは当たり前なので,体感的にも倍以上の速度が出ているような気がする.

 正直なところ,これまでの環境でも,スマホを使ったりするくらいならさほど気になってはいないようだったが,PCを使っていたりすると,その動作の「重さ」にストレスを感じることもしばしば(尤も,Windows7時代末期の9号機は,通信速度というよりPC本体がへばっていたような気もするが).

 その上,日頃のPCやスマホの使用は2階のリビングなどが最も多いので,無線LANルータからの距離があり,それによる低減もあったに違いない.

 

 ということで,無線LANルータはONUのある3階に設置する.これまでONUの入っているHGWのLANポートに接続していた外付HDDは無線LANルータのLANポートに繋ぎ変えた.直感的に,HGWに直結したままだと,その遠位にある無線LANルータにつながっている機器から認識できるか?と思った.

 この直感は,結局「二重ルータじゃね?」ということなんだろう.そもそもHGWにルータ機能があるので,そこに更に無線LANルータを接続すれば,ネットワークも二重になってしまうのだ.

 全ての機器を,HGWではなく無線LANルータに接続すれば,見かけ上は一つのネットワークにはなる.しかし,二重ルータである分,インターネット接続には速度が多少犠牲になる筈だ.また,今すぐには使う予定はないものの,例えば「IoT」を利用して,自宅外から自宅にある家電機器を操作するような場合には,「障害」になってしまうだろう.尤も,逆に言えば外部からの「侵入」への障壁も高くなるというメリットはあるが,そもそもそんなに「重要」なものを扱っている訳でもない.

 この状態のままでも,取り敢えず問題なく使えはするが,外部との接続設定を弄る必要がある時には,PCを無線LANルータではなくHGWに有線LANで直結して行う必要が出てくる.これも,3階で長女の「オンライン授業」と液晶タブレット専用機になりつつある9号機を,LANケーブルでHGWに直結してやれば対応はできるが,普段はLANケーブルを抜いておかないと,ネットワーク内のデバイス共有ができない.

 

 この「二重ルータ」を解消するには,HGWか無線LANルータのどちらかのルータ機能を「OFF」にする必要がある.

 HGW側の設定は,どうも難しそうなので(というか,それをやってしまうとHGWの有線LANポートに繋いでもルータを経由しないので,インターネットに接続できないし,そもそも「ひかり電話」が使えなくなってしまうんじゃないかと),無線LANルータ側を弄るか.ただし,そうなると無線LANルータで持っているセキュリティ機能などが使えないというデメリットはあるようだ.

 天秤にかけた結果,無線LANルータを「ルータ」ではなく「アクセスポイント(AP)」モードに切り替えることにした.これで,HGWが「唯一のルータ」として機能するので,どこに繋いでも同一のネットワークとして機能する筈だ.

 

 と,ここまででほぼ設定は終了.

 ざっと見て,Wi-Fi接続した時の通信速度は,これまでがせいぜい数十Mbpsだったのだが,機器更新後は数百Mbpsと一桁上がることが多くなった.

 実感として,さほど何がどう,ということはない程度にしか使っていないのだが,2nd達が動画などを見る時に「何か止まったんだけど……」ということは,格段に減った(と言うか,ほぼなくなった).

 

 で,気になったことが一つ.

 

 これまでの無線LANカード(とHGW)が発信していたWi-FiのSSIDは,デフォルトで所謂「ステルス」になっていた.

 ところが,今回更新した無線LANルータ(今やルータ機能は停止させているが)は,そのような設定になっておらず,そうすることもできないようだ.

 「ステルス」にしたところで,他人が見い出しにくくなる,というだけのことではあるが.

 

 むしろ,心配なのが,デフォルトで設定されているSSID.これが「elecom-******」となるのだが,この「******」の部分は,末尾こそ異なるものの,ルータ自身のMACアドレスの一部が基になっている.MACアドレスの上位半分はメーカーで決まるのだが,ここに現れるのはメーカーが任意に決める下位半分がベースになっており,ある意味「MACアドレス」垂れ流し状態だ.

 実際に,近隣のWi-Fi電波をサーチすると,現れるSSIDのほとんどがこのようになっている.

 ステルスにもならず,この設定のままにしておくのは如何なものか,と思い,変更しておくことに.

 いや,まあ,SSIDに個人情報を入れるのはどうなのよ?という気もするが,コールサインくらいはまあいいか(爆).

 勿論,Wi-Fi電波を発信するのに無線従事者資格は必要ないけれど,電波を発信しているので「識別信号」を付してもよろしいかと.「JOAK-DTV」みたいな感じで.

 

 それはともかくとして,やたら信号強度が強いのに,つい最近まで見なかったSSIDが一つ増えていることに気付いた.

 

 筆者が設置した無線LANルータの他に,「ANWLTU2_」で始まるSSIDがそれ.後半は,どうやらMACアドレスそのものらしい.

 これ,調べてみたら,相前後して導入したポータブルテレビのものらしい.チューナー部をテレビ接続の中に挟み込んで,そこから無線で飛ばした電波をモニタ部で拾う仕組みなのだが,それがどうやらWi-Fi接続らしい.勿論,Keyなどはわからないのだが,このKeyがわかれば,他のモニタでも受像できる……のだろうか……!?