今年12月31日付で廃止となる,名古屋西郵便局・貯金事務センター内分室を訪問.

 

 元々,名古屋駅の傍にあった名古屋中央郵便局が,西区の天神山に移転し,中央郵便局の局舎は「名古屋駅前分室」(21125F)として存続した.民営化の際には,この分室の貯金窓口が「ゆうちょ銀行」の直営店「名古屋駅前店」となるなど,恐らく「日本一(群を抜いて)巨大な分室」だった.

 その後,再開発で「JPタワー」が完成し,ここで「名古屋駅前分室」が「郵便局」に「昇格」し「名古屋中央郵便局」を名乗ることになった.「ゆうちょ銀行・名古屋駅前支店」は「名古屋中央支店」に改称したが,店番号は「21125F」ないし「211256」のまま.一方「名古屋駅前分室」は「名古屋中央郵便局」となる際に「21800」ないし「218000」という店番号を新たに附定された.

 天神山の旧「名古屋中央郵便局」は「名古屋西郵便局」に改称されたが,店番号は「21125」ないし「211250」をそのまま使用.

 これにより,「名古屋中央郵便局」を称する貯金窓口は消滅した.

 また「貯金事務センター内分室」は,所属変更ではなく,「親局」が改称したために,見かけ上「所属変更」に見える「改称」となっている.

 

 筆者は,「名古屋中央郵便局」の分室だった時代に訪問済だったが,「名古屋西郵便局」に改称してからは未訪のままだったため,何とか「足跡」を残しておこうと画策.

 ……あれ? 「貯金事務センター内分室」ではなく「名古屋貯金事務センター内分室」なのか?

 

 実はこれ,結構色々なものを見ると,表記に「揺れ」がある.

 改めて確認すると,日本郵政グループのサイトでは「名古屋貯金事務センター内分室」となっているようだ.

 ま,取り敢えず局舎内に向かう.

 先月,階段から転落して右膝を傷めているため,スロープもあるのは助かる.

 窓ガラスには,外に向けて「閉店のお知らせ」が貼り出されていた.

 入口の扉にも「名古屋貯金事務センター内分室」と出ているので,こちらが正式名称なのだろう.

 

 貯金窓口には端末機が1台しかないらしく「非常に時間がかかります」と貼紙がしてあった.

 取り敢えず,通常貯金に預入.ゴム印にも「名古屋貯金事務センター内分室」とある2行もの.

 定額貯金は,「ゴム印は通常貯金以外は押してはいけなくなりまして……」とのこと.すぐ上の宮内庁内郵便局(01203)では普通に押してくれたので,東海支社管内の話かも知れない.上の写真は,生活用口座の担保定額欄の預入.ゆうちょ銀行・名古屋中央店とともに,末尾に英字の付いた店番号を並べてみた.

 

 定額小為替も振出してみた.

 現在,1局あたり合計で千円になるように預入するのが原則なので,千円分を振出すれば,次回以降の訪問時にそのまま使える.

 ただし,為替貯金用の甲号日附印は,分室名が入らないタイプだった.

 

 一方,通信日附印は,風景入は配備されておらず,和文浸透印のみ.局名・分室名表示はA欄にまとめて入っているが,こちらは「貯金事務センター内(分室)」と,「名古屋」が「省略」されている.

 

 ポスト型はがきは,窓口に5枚ほどおいてあったので,3枚購入.こちらも「名古屋貯金事務センター内分室」となっている.

 なお,この分室では保険業務の取扱はない.

 

 オマケ:ATMでの取扱票.

 これ,JN1ZCT「100円玉友の会」名義の口座で,担保定額への預入をしたもの.

 所謂「人格なき社団」なので,(法人ではないから)「マイナンバー」などある訳がないのだが,いつもこれが出てくる.

 窓口端末にも出るらしく,慣れている局員ならスルーしてくれるのだが,そうではないと「何かエラーが出てる……」と固まる人もいる.簡易郵便局で「留守番」的にいるピンチヒッター局員とか,昼休み時に局長が窓口に入ったりしている時などによくある.

 大抵は「ああそれ,無視して大丈夫みたいですよ」と言うと,すぐに納得してくれるのだが.