長野駅で,篠ノ井線の踏切事故という衝撃のニュースを知るが,この先の行程への影響はなさそうで,予定通り進もう.

 

 1時間の待ち時間が生じたものの,長野駅からどこかに出るには短か過ぎる.

 長野電鉄も,列車ダイヤの関係で乗るのは難しそうだ.なので,駅を見に行く程度にした.

 

 長野からは,16時57分発の「はくたか569」号で上越妙高に向かう.この列車も「接続列車待ち」ということらしく4分ほど遅れて発車する.どうやら,篠ノ井線は「如何ともし難い」状況になっているようだ.

 この区間だけなので,自由席で良く,更に飯山で特急券の「分割買い」をすれば,特定区間(新幹線の自由席特急料金は,隣駅(当初隣駅で後に中間駅が設置された場合も含む)までは格安になっていて,通しで買うより分けたほうが安いことがある)となって安くなる.

 更に,分割することにより,先刻の「しなの」だけでなく,この後乗る予定の「しらゆき」の特急料金も乗継割引が適用され,半額になる.ただし,新潟からは翌日の新幹線で東京方面に戻ることにしており,こちらに「しらゆき」をつなげることも可能ではあった.新幹線⇒在来線特急の場合は「その日のうちに乗り継ぐ」ことが条件だが,在来線特急⇒新幹線の場合は「翌日でも割引」になるからだ.

 

 そんな「小技」を使い,上越妙高へ.

 ここは,北陸新幹線としてはJR東日本とJR西日本の「境界」駅に当たる(この駅自体は東日本に所属).しかし,接続する在来線は,既にJR線ではなく,「えちごトキめき鉄道・妙高はねうまライン」である.

 そのため,新幹線と在来線の「乗換改札」はなく,一度改札外に出て,別棟の駅舎に移動する形になっている.

 

 長野発が遅れた関係で,上越妙高着も遅れ,本来17時19分着の予定だが,17時22分頃に着いた.

 乗り継ぐのは,17時27分発の特急3017M「しらゆき7」号・新潟行.

 やや乗り換え時間が短くなったが,本来接続すべき列車として設定されているので,接続を取って2分延発.

 

 かつて常磐特急として使用されたE653系特急電車に,こんなところで再びお目にかかるとは.

 まだ日没前とあって,JR信越本線となる直江津から暫くは,日本海を眺めることができた.

 長男は,海の向こうにかすかに見える島影を指して「あれ佐渡島?」と訊く.方向からすればそれに間違いはない.ただ,そう言えば,筆者も佐渡島は未踏だったりする.

 

 新潟までは2時間弱.

 普通列車に較べればかなり速いし,停車駅も少なく快適.

 柏崎や長岡を過ぎる頃には,もうガラガラになってしまった.

 

 終点・新潟には19時26分に到着.

 このホームの反対側は,新幹線にそのまま接続する構造になっていて,ちょっとびっくりした.

 このホームが5番線で,その反対側は新幹線の11番線に停車する列車の反対側になっており,よく確かめなかったが,新幹線の両側の扉を駆使すれば,階段の上り下りをせずに乗り換えできるようになっているらしい.

 

 この日の電車は,これで終了.

 

 新潟での宿は,三連休のためかなかなか見付からず,ちょっと苦労した.

 いつも使う「東横イン」のようなチェーンでは軒並み満室で,結果的に「一休」で見付けた南口に接続した「アートホテル新潟駅前」にした.たまたま「一休」の2千円引クーポンとかあったので,2人で朝食付きでも1万円以下.よく理解していないのだが,「一休」の「ダイヤモンド会員」資格があるらしい.記憶が定かではないが,ダイナースクラブカードか何かの特典だったような.

 

 (翌日につづく)