ボアアップは、排気量を変えて、道交法の縛りを抜け出したり、純粋にバイクの速さ、力強さを求めることです。
今から35年前に、50ccのバイクを65ccにして、乗り回していました。
今回、何故、ボアアップを考えたかというと、
『なんちゃってピンクナンバー』から脱却したいからです。
ピンクのナンバープレートは、90cc以上125cc未満の排気量に割り当てられます。
古くは100ccのカブもあったけれど、主流は125ccとなっています。
かくいうボクも、110ccなのでピンクナンバーなのですが、いかんせん、125ccのスクーターと比べたら
めちゃめちゃ遅いんです。信号待ちでもあっという間に置いてかれます。
それが悔しくて悔しくて。。。。。。
で、自身のスーパーカブに『翼を授けてやろう』と思い立ったわけです。
それには根拠と部品が必要です。
元々110ccでバランスの取れたエンジンに、上半分だけマッチョに取り替えてしまうのです。
エンジンの下半分や、バイクの足回りは、そのままではとてもついていけません。
足回りの準備の話は前のブログに書きましたが、結構時間と労力がかかります。
なので今回は、本丸の改造と、それに付随するパーツ集めの途中を備忘録的に書いてみたいのです。
まず、ボアアップすると、エンジン各所に、予想のできない力がかかり始めます。
それは一部、熱変換されてエンジン全体の熱を押し上げます。
そういう熱を冷やすのがエンジンオイルです。
このエンジンオイルを内部に循環する量を増やしたり、外部に取り出して、外気で強制的に冷やしてやったり。
また、内部の機関同士が、以前より高回転になりますから、そこも強化してやる必要があったりします。
あと、排気量が上がるということは吸い込む混合気、空気とガソリンの量も増えるので、たくさん送り込めるようにしてあげないといけません。
これらをひとつづつ潰していくパーツを探し出して、組み込んでいく必要があるのです。
まず、エンジン内にはエンジンオイルを送り込んだり排出したりするポンプが入っています。
それを頑丈なもの、流量が多いものを選んで取り替えます。
これが強化ポンプです。普段はエンジン内部で頑張っています。
次に、高温のオイルを外へ循環させて冷やすのが、
オイルクーラーです。これをパイプラインを使って、中から出してここに繋ぎ、外気で冷やしてまたエンジン内に返してやります。
そうそう、取り替える本丸がこちら。
これがエンジンのいわゆる『腰上』と呼ばれる上半分です。
ここの丸い穴の直径を大きくしてやるための部品です。
このでっかいシリンダの上にも下にもエンジンのパーツはあります。
そして、ここが大きくなったので、たくさん混合機を送り込んでやらなければなりませんが、その部品が
ハイパワーインジェクタースロットルボディ。通称、ビックスロットルを縮めてビクスロと呼んだりもします。
これ、人気で、20240528 時点で欠品でした。
また、エンジン内でも部品同士をチェーンで繋げてパワーを分け合っていますが、
パワーが増えると切れやすくなり、切れると本当に危険なので強化されたチェーンも必要です。
こんなところも強化対象です。
あと、関連して、このチェーンをガイドする部品もあります。高速回転するチェーンを正確に導く役割です。
強化カムチェーンテンショナーといいます。
そして、エンジンの回転特性に大きく影響する部品があのシリンダーの上の部分に収められていますが、それが
ハイカムシャフト、通称ハイカムです。この真ん中の黒いおにぎりのような形を少し変えただけで、エンジン特性はすごく変化します。
そして、通常より増えた排気ガスを効率よく排出するために性能の良い部品が必要です。それが
マフラーというわけです。
一般的には音の変化を楽しんだり、若干パワーが上がったような錯覚に陥ったり。。。。
でも本来は、入り口から出口まででワンセットのパワーアップなのです。それが本来のマフラーの有り様。
あと、何が足りないかなぁ。。。。。
そや、技術とマニーや。(笑)