よく、YouTubeなんかで、何ccまでボアアップしました!という動画が散見されます。


それはそれで楽しいし、画面の向こう側のことだし、お好きにどうぞ、って感じ。


大体、その後のネガなトラブルなんて載せもしないし、ボクらにはわからない。



昔、ボクが乗っていたSRX400は、エンジンに手をつける前に、ある改造を施していた。


『バイクは、止まってナンボだ。』


そういうポリシーがボクにはある。


つまり、ブレーキ、サスペンション、タイヤ。


それらを固めることで、初めて高次元のストリートバトルが完成する。


かのSRXは、初期型でした。それに、600cc III型のフロント、リアのサスペンションを組みました。


これは、オーバースペックとも言えるほどの改造でした。


ブレーキは、重たいダブルディスクを外し、



TZR250Rの大口径シングルディスクを換装しました。





リアは、これはダメなことだけど、レース専用部品のフローティング仕様(リアキャリパーがぶら下がる)に付け替え


制動力をアップしていました。


さらにフロントサスペンションはOHを行い、ホワイトパワーの強化バネと、油面を3mm上げて、ガチガチの仕様にしました。


これは、ストレートエンドのツッコミ勝負でフルボトムさせないためと、


コーナー立ち上がりの加速体制にいち早く移るためでした。立ち上がりでよくウィリーしてました。


これで旋回速度が上がり、非力なマシンでインラインフォーや、果てはR32まで抑え込むことができました。


さあ、いよいよエンジンを、という段になって、ある事情でこのSRXはボクの元から去ってゆきました。




さて、カブです(笑) ビジネスバイクです。(笑) 不人気車ゆえパーツがありません(笑)


そこでです。カブにも色々車種があり、様々な思惑で色々なパーツが付けられています。



前述のSRXみたいにはいきませんが、もう9年乗ったし、そろそろ『遊んでも』いいかな、と。



色んなカブ関係の雑誌を読み漁って、まず、ブレーキに目をつけました。


この読みは当たっていて、御本家のHONDAも、ABS絡みとはいえ、ドラムブレーキからディスク化に踏み切りました。


カブはブレーキが弱い。これは公然たる事実です。


よくよく調べると、70、90cc時代にも、φ130のブレーキを採用していました。


また、MD50、110も、カブプロも、リアにφ130を採用しています。


90ccから110ccにスイッチしたJA07も、フロントにφ130の通称“デカドラム“をつけています。


ところが、大幅なコストダウンの荒波をかぶったJA10のスーパーカブだけは、前後φ100です。


(後のスーパーカブもリアはφ100のようです。)


そこで、ドーピングを思いついたのです。


まずは、JA07のフロントブレーキを移植します。これでφ130になります。


そしてリアですが、JA10のクロスカブがリアにφ130のブレーキの設定のようなのです。


ただ、アクスルシャフトがボクのカブはφ12mmに対して、クロスカブはφ15mmのようなのです。





なので、スイングアームごと交換しなければなりません。


しかし、本当に換装できるのでしょうか。


パーツリストにヒントがありました。


テーマは10番の部品です。スイングアームピボットボルトというのですが、上から2番目の丸の中に


NBC110という形式番号、これが俗にいうJA10なのですが、その下、左右に左はC。右はXD。とあります。


JA10には、ボクのスーパーカブと、クロスカブという、いわば兄弟車があるのです。


これがJA10のスーパーカブ。ボクのと同型同色、C と呼ばれるモデル。


で、こいつが同じパーツリストに掲載されているJA10のクロスカブ、XD と呼ばれるカブ



それで、パーツリストでは、Cの列とXDの列があって、違うパーツは別々に表記され、同じ部品はそれぞれ同列に表記があるのです。


ここから、パーツの互換性を読み取りながら、ドーピングの可能性を探るのです。


先の、スイングアームピボットボルトが、両車、同一と分かりました。


ということは、タイヤを止めるアクスルシャフトの径が違っても、フレームに取り付けるボルトは同じなので、


スイングアームを入れ替えれば、リア周りが強化されるのです。


回転するパワーを受け止めるアクスルシャフトは太くなり、ブレーキ径も131mmに拡張ができる。


さらに、スイングアームも強化され、リムを組み換えれば今より太いタイヤが履けます。スポークさえ太い設定なのです。


同じカブでも、林道や不整地を走り回る設定のクロスカブには、C型の街乗りビジネスカブより足回りが強化されていました。


そして、繰り返すようですが、ボクのJA10のフロントにはすでにJA07のビッグドラムが換装されています。


大きさがわかるような写真を探したところ、ありました。



右はクロスカブのφ111のフロント。左はデカドラム、φ130のものです。大きさの差がよくわかります。


すでに9800km乗ってきましたが、本当によく止まります。


先日も、片側2車線の道路で、唯一の左からの合流で車を発見。こちらを見たので認識されたと思い


80km/hもの加速をして素通りしようとしていたら、ありえない距離でノロノロと合流。


こちらは全力でフルブレーキするも距離が足りないことがわかり、


咄嗟に後方を見ると、右車線を走っていたハイエースが、事の成り行きを察していたのかはるか後方にいてくれたため、


ぶつかる寸前で“空けてもらえた“右車線に回避。


当の車は何もなかったかのように走り去って行き、ボクは無傷ですみました。


すぐ左車線に戻って、右後方のハイエースに軽く手をあげて挨拶すると、勢いよく抜かしていきました。


ドライバーと助手席の2人とも、ニヤッと笑っていたのが悔しかったです。


とまぁ、余計なことを書きましたが、さすがのストッピングブレーキです。


でも、このカブでディスク化までは考えられないんだよなぁ。



あと、去年の秋頃から進めているフロントフォークの強化OH計画。


まだ、これが入ってきません。




YSSフロントフォーク強化キット。


他、細かい部品の第一弾は入手済み。



何故急いだかというと、左側の2本のアウターチューブが品薄らしかったからです。


この写真2枚分と、あとはインナーチューブが、未購入です。




青丸の部品です。



そして、前述のリア周りのドーピングで余る1.6−17のリムを、フロントに移植しようかと企んでいます。


リアには、1.85−17のリムを入れて、太いタイヤを履かせたいのです。


フロント; リム1.4−17  タイヤサイズ 70/90-17➡️ リム1.6−17 タイヤサイズ  80/90-17  太さ 69mm〜81mmへ。


リア ;  リム1.6−17 タイヤサイズ 80/90-17➡️ リム1.85−17タイヤサイズ 100/80-17 太さ 81mm〜101mmへ。

                                  無理なら、  90/80-17太さ 81mm〜89mmへ。


こうして、足回りを固めて、増えたパワーに負けない足腰を作り上げたいのです。


これらが完遂できれば、いよいよボアアップに取り掛かります。


※諸方面より画像をお借りしました。お礼申し上げます。