滋賀も雪、降るんだ。

そう思った2022年1月24日の深夜






足跡ひとつないまっさらの雪化粧


しかし明ければ悲惨な現実が待ち侘びていたのだった










呑気に写真なんぞ撮って


では、という感じで出かけたのでありんす。


ボクのタイヤは



こんなパターンである。馬鹿者や。


カブの配達用のプロ用は




小排気量車には規制のかからないウィンタースパイクタイヤが主流です。


住んでいるには山の上。


6%の坂を毎日上り下りしているのだ。


そこに雪。


定期バスが轍を作り、アスファルトを露出してくれるのが幸いだが


ところどころ雪を踏み固めた路面がいきなりやってくる。


ブレーキかけた時点で転倒必死。


免れることのない運命を咄嗟に選択しなければならないのだ。


時速30km/hで。


ボクはできるだけボディを垂直に保ち


エンブレを効かせて雪の路面に突入した。


アクセル全閉ということもあってか


なんとか転倒は免れた。


しかし、車体は制御不能かと思えるくらい痺れた。


そして麓まで何度もこれを繰り返すのだ。


走り屋気取りで選んだタイヤにバカを見た瞬間だった。


さて、下って、なんとか平地の雪のゾーンを捌いても


帰りは同じ道を登らなければならぬのだ。


6%。カブだと2速をかなり吹かさないと上がらない角度。


そこに、バスを始め踏み固められた雪道。


ええい、ままよ、と登り始めたが


雪、踏み締められたゾーンに入ると


たちまちハンドルが左右へガタガタと制御不能になり


後輪は空転。


『こりゃ転ぶな』と覚悟を決めるたびに


アスファルトに救われる。何度も。


結果、読んでる皆さんには残念な話だが、こけることなく


家にたどり着いたのだった。


この雪は1日で終わり、恐怖を味わった坂道もアスファルトへと戻っていった。


来年の冬は


冬用タイヤをはめ替えるか、それとも買うか


ホイールごと用意して対処しようかと


つくづく思わされた日だった。