今回は、非常に写真が多いです。

なので、写真の合間に解説を入れる形式で進めて行きます。

まず、現場の展開。



ブルーシート持参でしたが、社長が買った商品の段ボールをわざわざボクが行くことを考慮し、

捨てずに取っておいて下さったそうです。

なので、使わせていただき、ブルーシートはヘルメットなど荷物置きになりました。



これがJA10のノーマルヘッドです。遂に見納めです。新車から、25358.3kmの道連れでした。




今回の主役、脇役たちです。関係箇所、全交換です。


右上に用意された善意のウェスは使いませんでした。。

全て自前で用意したものを使用しました。

パーツクリーナーや、工具。

トルクレンチやパッキンを入れ込む道具は流石にショップさんの力をお借りしました。


早速、シリンダーヘッドカバー本体を外しにかかります。




ネジを2箇所、外しました。そんなに固くなかったです。



取れたネジ。これも全交換です。



あらわになったJA10のヘッド。これが100km/hを叩き出したのかと思うと愛おしくてたまりませんでした。




これは脱着直後の写真ですね。




新旧、こうなります。

古いパッキンは途中で千切れました。ヘッドはJA44のものがベースです。外観だけでなく、内側の補強も全く異なります。

剥がした液体パッキンのカスも全部持ち帰りました。



改めてのカム周りです。よくこれが何千回転も回るのかと思うと、驚嘆の意しかありません。



早速、右側のラウンド部分の液体パッキンの剥がしにかかります。

これが、レッグシールドをつけて行った弊害で、手が入りにくく、なかなか難航しました。



社長は、見ていられず、早々に液体パッキンの準備にかかります。

ボクはシリンダーを傷つけないように丁寧に、そして早い作業が求められました。

いきなりの“現役“ペースです。



右が固まった液体ガスケットの見本。左側で伸ばしています。

これを、一部分だけ、塗ります。







塗り終わったら、右側くらい固まるまで、待ちます。15時01分開始です。


乾燥を待つ間、思わぬ出会いがありました。


それは、またの機会に。


で、16時44分、ようやく乾いて遂に“赤ヘッド“を合わせます。




ヘッドの仮合わせまでに1時間43分かかりました。


ここから、意外に苦戦が始まります。

素人ゆえ、パッキンがいうことを聞かないのです。

ズレて装着しようものなら、オイル、ダダ漏れ。


ここで社長が介入します。




パッキンが合っていないのをすぐに見抜かれました。



正規の状態はこんなイメージだと、ここから写真を撮れとの指示。



合わせるのにかなり難航し、というのも、液体ガスケットは1発で決めれないと大失敗なんだそうです。

ここは社長の尽力でなんとか合格点を頂き、ネジの仮締めに入ります。この工具もボクのです。



慎重に手締めし



遂に完成です!仮付けからパッキン合わせ、ネジ締めまでなんと53分!かかりました。

時間工賃にしたら、1時間1万円のメカニックだったら、¥8900!!!かかった事になります!!!




プロ用のトルクレンチを拝見です。

上限2.5kgmまでのようです。

因みに、ホイールのシャフトは5kgm必要なので、このトルクレンチでは対応できないそうです、

なので、クラス分けで何本かのトルクレンチを使い分けるそうです、1本数万円。さりげなくスナップオンでした。


このヘッドカバーと、見えないサイドのボルトはいずれも1kgmでした。


まず右上。



ついで左下。



さらに左側面も。1箇所。ここも新品です。このネジ、旧ヘッドカバーに固着して取れなかったので、新品を用意して

大正解でした。



パッキンの合わせあたりから社長にかかりきりにさせてしまいました。


で、完成です!実に2時間36分、かかりました。







エンジンをかけ、3000rpmあたりで維持し、その後吹かしまくってひたすらオイルをヘッドに回します。


この手のエンジニアになると時間工賃、普通、1時間あたり、¥9000〜¥12000は取られます。1分¥150〜¥200の相場です。


場所代も取らず、下にひく段ボールの用意や、工具を好きに使って良い(実際は、ほぼ、自前の工具で作業しました。)


なのに約53分近く、プロに工具を持たせてしまいました。 


普通なら、¥7920〜¥10560以上の工賃が発生します。


ボクは、最後、出発間際まで片付けて、ヘルメットを被ってから社長に近づき、


『本当にありがとうございました。これ、全然足りないと思いますが、廃タイヤ処分料の予期せぬ出費で財布が軽くなり、


これだけしか出せませんけど、受け取って頂くまで帰りません』と財布に残った最後の¥1000を差し出しました。


『これは領収書は要りません』当たり前。全然労力に見合わない金額です。つまり、はした金、無駄働きをさせました。


そう言って何とか受け取ってもらえました。


場所代、占有時間、諸々含めたら安いもんです。しかも社長の作業介入までさせて。


帰り際、思わぬ一言が。


『今からの走りは特に気をつけろ。いいことがあったり、気分が高揚していると思わぬ事故の引き金になるからな』


部屋に着いてから、簡単な報告の電話を入れました。


『無事、帰宅しました。』と。


それから、今後1週間のメンテの注意点を教えられました。


iPadのメモ欄に記入したのがこれ。


ヘッド交換後のメンテ  20221015 17:10

下に白い紙を敷いておく。

毎朝ヘッドをキッチンペーパーで拭き取る。

漏れを確認。

異常時はすぐエントランスさんに報告して増し締めしてもらう。




帰宅後、早速、段取りしました。




まずブルーシートを引き真っ白な体用から降格させたバスタオルを引き





ブルーシートに固定してからキッチンペーパーをあてがって固定。



ヘッドの真下にもし、オイルが漏れたらわかるように準備。


これを1週間、観察。


異常がなければ、良し!という段取りです。


ここまでは作業報告。


実は、もっと嬉しいサプライズが。


それは、早々と、『ショップステッカー』を頂けたことです。


つまり、客として認められた、と言う事。ショップステッカーを貼って堂々と走れ、という事です。


カラフルな反射材の文字ステッカー数種類の中から、リアボックスに親和性の高いシルバーを選びました。




さらにもう一枚




これ、深夜2時半過ぎに、わざわざブログ掲載のためにカバーめくって撮影しました。


アホ、です。(笑)


『2枚目からは有料だからな!』と笑いながら振り向く社長は本当に素敵だと思いました。


来週はどこかの曜日で前後タイヤ交換です。


そして、ステッカーが届けば・・・・・・


10月30日、晴れ予報なら、午前6時出発です。


やっと『カブ主』たちに見せられるカスタムが出来上がりました。


最終、リアステッカーの完成、『その4』


後少し、お待ちください。


今、どこかのトラックで運ばれていますから。そのうち、ポストに投函されるでしょう。


では、また。


毎度、長文をお読みくださり、誠にありがとうございます。

これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。


続く。