奇跡が重なる日


そうそう、無い。


今日はメンタルクリニック、最後の受診日。


見上げる空は、重たい。


しかも予約は初めての午前中。


朝からドキドキ。


でも、近所の道路の舗装工事が始まった。

ボクもいちおうは舗装屋経験者。

雨が降るなら絶対やらない。


通行規制が始まったので、雨はないと判断。


予約時間に余裕を持ってカブで家を出た。


メンタルクリニックの敷地に入る時、何気なくメーターを見た。すると。。。。。何と


あれ?

拡大。



何とジャスト23000kmの記念すべき日だったのであった。


予約時間までまだ数分ある。


記念写真を。




こんな偶然もあるんだと、半ばおののきながら院内へ。

受付を済ませると、お目当ての絵に。




しばらく待つのはいつもの事。

本日は、届いたばかりのマンガ、

『映像研には手を出すな』の最新刊を持参。

待ち時間は全く苦にならなかった。

しばらくして、呼ばれて診察室へ。

ここ数週間の報告と感想を語る。


先生は、次の病院への引き継ぎ書類の事で話をろくに聞いて無い。

そこで、会話が途切れた瞬間にボクはカバンから

決定的な宝物を取り出した。



先生『こ、これは?』

ボク『鈴木英人さんご本人とのツーショットです』

先生『いやぁ、貴重だねー。引越しでよく無くす人がいるから大事にね。それにしても貴重なもの見せてくれてありがとう』


先生は色紙を手に取るとメガネをずらしながら写真を凝視されていた。


4年と11日。


ボクに出来る精一杯の感謝だった。


受付の方たちにもお世話になった礼を伝え、歩いて薬局へ。

ここでも、お世話になった礼を伝え、気持ちよく薬局を出た。


しかし、奇跡はまだもう一つ、あったんだ。