※初めに。この記事中では、ksyellowmonkyさんの事を『師匠』と呼ばせていただきます。


5月21日。天気は小雨模様。

ボクは朝、5時半起床で1日を始めました。

今日は、師匠の御自宅を訪問する約束をしていました。

待ち合わせは午前7時。

朝のルーティンを済ませて、まだクルマの少ないバイパスを飛ばします。

到着したのは3分前。

少し濡れたカブをタオルで拭いていると、

師匠、お出迎え。

そのまま着いていくと、立派なガレージが見えて来ました。

既に先客がいらっしゃるようで、ボクのカブを珍しそうに眺めていました。


到着前に既に一仕事終えておられたとはつゆ知らず。

早速、師匠の愛車とボクのカブを並べて記念撮影。




合計3台と思いきや、それは後々。


まず、こちら




今しがた迎えに来て下さった『バイブス号』

色々手が入っています。



その証が、キャブのファンネルに書かれたキャブのセッティングデーター。試行錯誤の跡が分かります。

更にリアのボックスの下側に何と、ガソリンのサブタンクが。



シートとリアのボックスの隙間に給油口があります。



反対側から



さて、このモンキー。今の奥様のご実家の近くに住んでおられた筋金入りのモンキーマニアの方から有償で譲り受けられたそうです。

しかし、すんなりとやり取りが出来たわけでは無かったようです。

何と、譲り主から、庭で使うシートを固定するステンレスのピン、その数50本!を溶接して持ってくるように言われたそうです。

そこは流石に師匠。一本一本丁寧に溶接を仕上げ、再び持参したところ、モンキーはピカピカに磨かれ、溶接テストも無事合格。その仕上がりに現れる人柄を認められ、更にマフラーとフロントスプロケットまでおまけ付きで引き渡しが許可されたそうです。

大切な愛車。かの方もきっと渡す相手をよく見極めておられたに違いありません。それで、

『師匠なら。』となった訳です。

何とも身が引き締まるエピソードではありませんか。

師匠、今でもその方に会いに行かれるそうです。

モンキーが繋いだ素晴らしい絆、といったところでしょうか。


そして2台目のご紹介。


通称『ゴミ太郎』









このエキパイのジョイントスプリングにはシリコンの耐熱チューブが被せられていました。

理由は、エキパイへの振動によるキズ防止と、スプリングが発するシャラシャラした音を抑える為だそうです。

細かな部分まで対策を施して大切にされているのがここからも伝わってきます。


その先には


モリワキマフラー‼️

ここはお友達(笑)


更に最後は娘さんの為に仕上げた『娘号』




これはメインフレームに難ありで、かなり苦労されたそう。

しかも丸々一台、ハンドメイド‼️

その証拠にガレージの中には。。。



綺麗に分類された細かいパーツ。




フロントフォークにハンドル。



マフラーやら




各種ワイヤー類。




シートに




タンクまで。


果ては、キャスター付きのエンジン作業台まで。




とにかく何でもありました。


そして、『バイブス号』のリアのボックスを開けると?




歴代の自賠責保険のステッカーが。

何と1番左手は昭和61年‼️

そして1番右手は平成29年‼️


んんん?


軽くめまいがしました。


更に卓上ドリルやら



溶接機



グラインダーもこの通り。



ハンドルもフレームも果てはキャブも。

工具がこれだけあればそりゃ、バイクの一台や二台、訳もなく造れるはずです。しかも、まだ

エンジンのストックは10基はあるそうで。


気になったのはガレージの半分を占めるこちら




CB750 FA、ブルー。

キャブを適切に処理してあるのでメンテナンス次第ではまだ動くかもと言っておられました。


今日は拝見出来なかった古いバイク雑誌のコピーも凄まじい量があるそうです。


とにかく手先が器用な師匠。


この先もゆるゆるとモンキー弄りをやって行きたいとの事。

しかも、土日の午前5時半から家族が揃う午前8時までを『朝練』と称して、その時間帯だけをバイクイジリに当てておられるそう。

元々パーツ置き場だった部屋も、娘さんの成長と共に明け渡し、現在のガレージに落ち着かれたんだとか。

家族思いの良き父親であります。


こうしてあっという間に約束の8時どころか8時半もとっくに回り、お礼とお詫びを述べて師匠とお別れしました。

最後にカブに跨る姿をブログにアップされちゃいましたけど(笑)


楽しませていただきました。


またいつかツーリングでも、と約束を交わしながら。


師匠、本当にありがとうございました。



了。