冬の星座のオリオンは
三日月🌙と同じ西の地平線へ
人間という存在の今のいのち
道端に転がっている
石たち鉱石の生命の時間からすれば
瞬きした位のほんの一瞬
そんな一瞬の時を泣いたり笑ったり
それだけならば許せるけれど
他人という名の同じ自分自身を
恨んでみたり妬んでみたり
もったいない無駄使い
だけれど仕方無いよね
それぞれの感情を経験したくって
『人間』として生まれてきたのだから
それぞれの一瞬の感情にも価値が在るんだ
そんな問いかけとも答えとも云えない気持ちを
見えないオリオンに投げかけてみた
答えは『それぞれの自身の中』に
星の数ほど存在してる
だから近づきたく無いけれど
だからヒトが好き
わが祖父が育て愛した小さな庭
優しい春の日差しの中で咲く花
その美しい花弁の内に観音菩薩を観たよ
くずりゅう