たくさんの 罵声がきこえてくる






そう遠くない場所から






私を罵ることばなのかと恐怖する





やはり私を罵倒する声のようだ





しかし

よく聴くと





声高なその声は『私自身』だった





正義を欲しながら外をあるけば





嘆きに近い世の叫び声が私を取り囲む






『沢山の私』が苦しみもがきながら生きている








おい





その『苦しみ』は現実なのか?






だから私は振り上げた拳の行方を躊躇う






ただ




私の怒りは何処から来たのか?








他人という人生の時を経験しているもう一人の私に







そのまことを知っている唯一無二なる私






『外世界』はあいかわらずの世界





その相変わらずを許容する『偽りの私』







この仕組みを認知してなお






今生の生を知ろうとする汝たる『私』よ






存分に『苦しみ』と言われる幻を感じ知るがいい







あなたはわたし





かみもあくまも無し








すべてはわがたましのみおやのままに







かみはいわれた





さびしいと




だからわけたまわれた われわれ





うみのみおやをこいしたうがごとく





わたしの





わたしたちのみおやたる





あなたのさびしさが


 



いくらかでもわかります







しかし







あなはひとりではないのですよ




 


わたしたちがそうであるように










ものがたりは流れ






その本流から遠くなってしまいましたが







ここに集い




読んでくださるみなさま










たくさんに分かれたみおや









あなたをさがしていました







あなたにこいこがるていたのです






なんというふしぎ





なんとさいうしくみ









うれしくって ないてしまいます







あなたが すきだから











くずりゅう