ロイター [3/11 01:55]
[アテネ 10日 ロイター] ギリシャが欧州連合(EU)に提出した財政赤字削減計画に関する報告書によると、同国の財政赤字計画は予定に変更なく前倒しで実施されている。報告書は10日公表された。
同時に、マクロ経済環境の悪化や、同国の国債利回りが高水準にとどまっているリスクについても指摘した。
報告書は「国債利回りが非常に高い水準を持続していることは、2010年の利払い見積もりの改定につながる恐れがある。これに関し、利払いで追加支出が必要となるだろう」とした。
EUの執行機関である欧州委員会が前月承認したギリシャの赤字削減計画では、同国は2012年までに財政赤字を国内総生産(GDP)比2.8%に削減することを目指す。前年の赤字はGDP比13%だった。
報告書は「公務員の賃金・給与削減やマクロ経済環境の悪化を背景とした家計の可処分所得減少が、2010年の実質消費支出を減少させる公算が大きいことにほぼ疑いはない」と指摘した。
また、世界の景気回復が一段と確かな足取りとなることで、ギリシャの対外収支は赤字削減計画で示された見通し以上に改善し、国内の低迷を一部軽減する可能性がある。
報告書は「海外の動向が輸出入の両面から、ギリシャのGDPの伸びにプラスに寄与することが予想されている。輸入は、過去数カ月に導入された抑制的な財政措置などによって縮小する公算が大きい」とした。