モスクワの非公開の場所でインタビューを受けるスノーデン氏。RT

 

 

 さらばアメリカ

江戸の言葉は雪おでん……懐かしいですね(何の話だ?)。

 

アメリカ国家安全保障局 (NSA)および中央情報局(CIA) の局員だったエドワード・スノーデンさんですが、2013年に「内部告発者」として、国家安全保障局の盗聴問題などの実体を曝露しました。

 

その後、FBI などから情報漏洩罪などの容疑で捜査が開始された後、スノーデンさんは、2013年8月にロシアに渡航します。

 

 

> 2013年8月1日、スノーデンは、ロシア連邦移民局から一年間の滞在許可証が発給され、5週間以上滞在していたシェレメーチエヴォ国際空港を離れ、ロシアに入国した。 Wikipedia

 

 

これ以来、スノーデンさんはずっとロシアで過ごしていたのですが、ロシアの報道によりますと、このたび、スノーデンさんは、

 

「ロシア政府から市民権とパスポートを与えられ、正式にロシア人となった」

 

ということのようです。

 

つまり、スノーデンさんは、今は「ロシア人」です。

 

もともと、スノーデンさんは、アメリカ政府から「米国市民権を剥奪されていた」のですけれど、これで完全にアメリカ人ではなくなったということで、アメリカで告発されている罪状には、もはや関与する可能性はなくなったと見られます。

 

なお、私は知らなかったですが、スノーデンさんは、2017年に結婚していて、子供もいるそうなんですが、子供はロシアで生まれたために、自動的にロシア国籍なのだそうです。

 

つまり、やっと親子で同じ市民権を持ったということになりそうです。

 

親子仲良く同じ国籍で過ごせることになって良かったですね。

 

RT の報道をご紹介します。

 

 


【エドワード・スノーデンがロシアのパスポートを受け取る – 弁護士】

Edward Snowden receives Russian passport – lawyer
RT 2022/12/02

 

アメリカの内部告発者エドワード・スノーデン氏は今、本格的なロシア市民になったと彼の弁護士は述べた

 

元 CIA およびアメリカ国家安全保障局 (NSA) の職員であるエドワード スノーデン氏は、今年初めにウラジーミル・プーチン大統領からロシア市民権を与えられた後、ロシアのパスポートを受け取った。

 

12月2日にインターファクス通信と話したスノーデン氏の弁護士であるアナトリー・クチェレナ氏によると、スノーデン氏はまた、本格的なロシア市民になるために法律で義務付けられた宣誓を行った。

 

スノーデン氏は現在ロシアのパスポートを保持しているため、彼に対する告訴を求める外国(※ アメリカ等)に法的に引き渡すことはできないとクチェレナ氏は述べた。

 

スノーデン氏はアメリカで、スパイ活動と国有財産の窃盗の容疑で告発されている。

 

スノーデン氏が 9月末にロシア市民権を与えられたとき、彼がロシア軍に徴兵され、ウクライナで戦うために戦場に送られる可能性があるという懸念が提起された。

 

しかし、スノーデン氏の弁護士は、彼は技術的には兵役年齢のロシア市民ではあるが、ロシア軍に勤務したことがないため、動員される資格がないと説明した。

 

2013年、スノーデン氏は大量の機密文書を曝露し、NSA の広大な監視活動を明らかにした。

 

この国家による監視活動は、アメリカの民間人を標的としており、電子通信データと電話記録を収集していた。彼の暴露は、政府の監視に関する全国的な議論を引き起こし、米国の控訴裁判所は、NSA のプログラムを違法であると宣言した。

 

漏洩したファイルが多くのメディアに投稿されたとき、アメリカ政府はスノーデン氏の米国市民権を即座に取り消し、事実上の無国籍者にした。

 

彼は当初、香港から南アメリカに逃げようとたが、モスクワのシェレメーチエヴォ空港での乗り継ぎ中に足止めされ、そこで 1か月以上暮らすことになった。最終的に彼はロシアへの亡命を認められ、今日までロシアにとどまっている。

 

2017年、スノーデン氏はモスクワで、アメリカの曲芸師でブロガーのリンジー・ミルズさんと結婚した。その後、2人の間には子供が生まれ、クチェレナ氏によると、その子供は自動的にロシアの市民権を取得した。

 

弁護士によると、ミルズさんも現在、ロシアのパスポートを申請するための書類を集めているという。

 

 

 

 

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