多重債務者になると、底なし沼に落ち込んだような状態に陥り、借金の重みや給料が利息に消えていくむなしさ、状況が一向に改善しない絶望感などに襲われ、「5年以上、多重債務状態を続ける人の約半数が自殺を考える」という。

冒頭の市民集会で基調講演をした字都宮弁護士は、こう話す。

「サラ金は、高金利や違法な取立てや過剰債務により、借り主の生活や経済活動を根底から破綻させてしまいます。

返済に困り別の業者から借金を重ねる"自転車操業"に陥って、借金が雪だるま式に膨らんでいく。

これが、多重債務者と呼ばれる人たちです。

年間8800人以上が経済的理由から自殺していますが、その多くが、借金がほとんど誰にも売れず、結局、借金だけが残ることになった。

しかし新入社員の月給では払いきれず、親に泣きついて、肩代わりしてもらうことになった。

「親が肩代わりしたことを知ったのは、かなり後のことでしたが、この甘い対応が非常に問題だった。

これが、借金地獄の入口となったのは間違いないのです」親の肩代わりによって「借金をしてもどうにかなる」と思うようになり、「銀行のATMと同じ感覚で、クレジットカードでキャッシングしてしまった」というのだ。