不動産投資はだいたい失敗する | 収益不動産投資の営業マンが確信したこと

不動産投資はだいたい失敗する

利回りばかりを追求して、夢物語の物件を探し求めるお客様を相手にするのは、ものすごく疲れます。

業者間では、いわゆる「利回りバカ」というお客様でしょうか。

そんな物件はこの世に存在しないという事実を、やんわりと、オブラートに包んで、伝えなければいけないのです。

他人の夢を、一営業マンが、粉砕しなければいけないのです。

(粉砕しなくても、相手にしなければいいのですが。。)

万が一、いえ、千に一、そのような物件が出ても、その辺の下品な業者がかっさらうということは、当たり前の市場原理です。

うだうだローン審査をしている時間など、皆無ですし、ましてや、ローン条項を付けたいなどという寝言は、最初から相手にされません。
(夢の中で言ってください。)

それが、現実。

本来、不動産投資は一部の富裕層の特権。

黙っていても、銀行のほうから、「融資をさせて下さい」とお願いされるような人が

「そんなに言うなら何かいい物件あるの?」と、

そんな感じで取引される世界。
(相続案件や任売案件物件など。)


ガツガツしている庶民に、優良物件など回ってきません。

回ってくるのは、下品な業者や一部の富裕層が気にも止めなかった物件。

そんな物件を、「融資承認順なので早く!」とかいって、煽って、競いあわせて、ババを掴ませる仲介業者。

この世界は、どうしようもないプレイヤーの集まり。そんな世界からは、傷が深くならないうちに、一刻も早く抜け出してほしいです。

(業界の、ど真ん中にいて言うのもなんですが。)

強者と弱者の力関係が、はっきりと現れる世界。それが不動産投資。

キャッシュフローなんか、たいして重要ではないのです。最も重要なのは、出口。

みみっちいキャッシュフローなんか、出口をどのタイミング、どんな物件の状態で迎えるかによって、一瞬にふっ飛びます。
それが不動産投資。

たいした知識もない庶民に、不動産投資が、ここ数年で、一気に浸透しすぎてしまった感じがします。

待っているのは、レバレッジをかけすぎてしまった庶民の債務不履行。

それもやむを得ません。
投資は自己責任。責められるべきは、とことん踊らされた、あなた自身なのだから。