2024年6月21日
去年11月に起きた違法改造ジムニーのタイヤ直撃事故だが…
ジムニーの所有者と整備を担当した男性2人が逮捕されたようだ。

ボディー側面にオーバーフェンダーを取り付けているが、この時点で公認改造申請が必要となり、軽自動車枠ではなくなる。
当然ながら税制枠も変わるはずだから、追徴課税も間逃れないようだ。
点検整備というよりは軽自動車として車検を通してから、
再び改造状態に戻していたようだ。
ジムニーや軽箱バン(ダイハツアトレーとスズキエブリィ等)でこのような車輌を見たら、疑う必要がありそうだ。

ワイドトレッドハブも取り付けが悪いと、直進状態でも振動が出て直進安定性にも悪影響が出る。
オマケにスクラブ半径も増えるから、ボディーにタイヤがぶつかり、最小回転半径も大きくなり小回りも効かない。
逮捕されて当然だ。
タイヤ直撃を受けた女児は未だ重体のようだ。

以下は2023年11月15日のブログ記事、

違法改造車の脱輪事故で女児重体から…

下り坂を走行している最中にタイヤが脱輪して歩道を歩いていた女児に当たり、
女児が重体となり人身事故となった。
車検を受けるために友人の車を預かっていたのか…。車の様子見をしているようだ。
ホイールナットが何故、外れたのか…
原因を考察してみた。
写真は外れた車のブレーキ廻りだが…
外れた5本のボルトが曲がっているのが分かる。
写真の銀色の部分は本来なら存在しない部品だが…
車幅を拡げるために社外品のワイドトレッドスペーサーを追加している。
写真下のノーマルには存在しないのが分かるはずだ。
車幅を拡げるためにタイヤを外に出したために、車軸に負担が掛かりタイヤホイールを固定するナットが緩むことがある。
今回の事故の最大の原因だと思う。

何故、外に出て確認をしているのか…

理由の1つとしては車幅を拡げることでタイヤが車体に当たるからである。

タイヤを外に出せばスクラブ半径が大きくなり、ハンドルの切れ角を制限しなければ走行に支障が出ることになる。
恐らく、タイヤ切れ角の確認ではないかと思う。
他にはテールレンズが白いが、これも違法改造となる。
中の電球を赤と橙にしなければならない。
タイヤに関してはジムニーの標準サイズが16インチだから問題ではない。
車高も標準車高に対して上下プラマイ4cm未満なら合法である。
この車で違法なのは、車体幅とテールランプである。
軽自動車は全幅1480mm以内でないと、車幅変更申請とナンバーを変更しなければ違法となる。
※黄色ナンバーの軽自動車では無くなるから税区分も変わり脱税となる。
テールランプを変更している車は街中でもよく見かけるが、
点灯した時に赤または橙が発色しなければならない。
当然ながら整備不良扱いとなる。
事故を起こした容疑者が元自動車整備士という話だが…
友達に車検を依頼されて、車検を通すために一旦はノーマルに戻して、
車検を終えてから再度、組み直しをしたものと推察する。
上の図の場合は軽自動車規格から外れ違法となる。
ジムニーに限らず、軽トラックや軽箱バンでリフトアップ改造が流行りだが…
大抵は違法スレスレである。
※リフトアップ=車高を上げること。
街中でこういう車を見たら、安全のためにも近寄らずに避けるのが1番だと思う。