2023年7月12日

上の写真はダートラリー仕様のXV02-PROで、
下はこの夏以降にリリースされるターマック仕様のRS-PROとなる。
見た目の違いでは前後のダンパー長を短くしていることと、
タイヤをラリーブロックからセミレーシングタイヤに変更しているのが分かる。
あとはシャーシの材質をカーボン混入樹脂製にして硬くしている。
日本国内向けにも発表された。
3.5mm厚のカーボンダンパーステーと、TRFダンパーが標準となるRSプロ。
前後同じ仕様変更となる。
シャーシはカーボン混入樹脂製が標準で、
オンロード仕様としている。
一応、タミヤではラリーのターマック(鋪装路)仕様としているが、
30年前のグループAレース仕様のボディを載せても、懐かしく面白いかと思う。
上の写真はIMPUL星野レーシングのカルソニックスカイラインGT-R。
1992年発売のタミヤのTA01スカイラインGT-Rは大当たりして、ラジコンカーを離れていた世代も呼び込むことに成功した。
実車の走り屋にも好評で、ドリキン土屋圭市が乗るADVANタイサンGT-Rや、
星野一義のカルソニックスカイラインなどが人気だったのも憶えている。
次に来たのはやっぱりスバルインプレッサと、三菱のランサーエボリューションなどのラリー仕様だな。
タミヤは1986年に1/12サイズの4駆ラリーカーのラジコンを出している。
当時のポルシェ959とセリカGrBラリーでレーシングカー並みのスピードが出た。
話を戻し、タミヤはTA01の成功を糧にして、
前輪駆動のFF01シャーシを世に送り出し日産プリメーラやホンダシビック、トヨタトムスレビンを矢継ぎ早に出して販売面で成功する。
その成功を他社も享受すべく、ヨコモYR-4や京商のTFシャーシ、HPIジャパンのRS4が出揃うことになった。
上の写真は日産プリメーラ。
こういう街中でも走っていた4ドアのハコ車が、グループA規格のレースに沢山出ていた。
現在のタミヤのボディラインナップにもかつてのグループAレース仕様車がデカールレスで、
ストリート仕様として再販されている。
こういうハコ車のボディを載せるのに相応しいのがXV02RSだと思う。
今でこそ、ラジコンショップ併設のサーキットは当たり前になったが、
サーキットが無かった30年前は駐車場の空きを狙って走らせたものである。
当然ながら平滑ではない上に、最低地上高が低いと上手く走らないから、
最低地上高の低い現在のTAやTBシャーシでは無理となる。
身近な場所で走らせられるXV02RSは、
かつてのTA01シャーシの再来ではないかと思う。
程よい車速と実車さながらのロール感は、
スピード狂に飽きた人には癒しになるはず。
センターデフもセッティングに拘ると面白いメカである。
今後、センターデフを活かした新しい4駆ドリフトが流行るかもしれない。
ヨコモがやろうとしていた4駆フロントミッドの量産シャーシ。
かつての大会でフロントミッドを終わらせたメーカーなだけに、
流石に出すわけにはいかなかったようだ。