群馬県庁の50代の女性職員を昇進させないことは女性に対する差別的措置だとして、群馬弁護士会(采女(うねめ)英幸会長)の人権擁護委員会は20日、県による人権侵害を認め是正勧告を行った。自治体職員の昇進を巡り、性差別が指摘されたのは異例。

 委員会によると、女性職員から「自分を課長補佐級以下の係長職にとどまらせているのは性差別が理由」として人権救済の申し立てがあったことを受け、50~60歳の男女職員の昇進状況を調査。08年4月1日現在で、男性の84・9%が課長補佐級以上に昇進している一方、女性は44・1%にとどまっていることが分かった。

 県人事課は「昇任に性差別はなく、能力などを総合的に判断して公正な人事に努めている。この年代の女性職員の場合、多様な職務経験を積んだ人材が限られているという事情もある」と反論。総務省は「このような勧告例は聞いたことがない」としている。【塩田彩、鈴木敦子】

 男女共同参画問題に詳しい広岡守穂・中央大教授(政治学)の話 個別の事案について、自治体全体の昇進状況を根拠に判断するのはやや踏み込み過ぎという印象があるが、問題点を浮き彫りにした点は評価できる。群馬県は勧告を真剣に受け止め、性別にかかわらず能力を適切に評価する努力をする必要がある。

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 横浜市鶴見区鶴見中央の鶴見川で10日、袋に入れられた女性の遺体が見つかった事件で、袋に取り付けられていた重りは船のいかりだったことが11日、捜査関係者への取材で分かった。神奈川県警横浜水上署は身元の確認を急ぐとともに、同日午後、遺体を司法解剖して死因を調べる。

 同署によると、遺体はポリ袋のようなものに入れられ、袋の外側はロープが何重にも巻き付けられていた。いかりは袋の外側に結びつけられていたという。

 遺体の発見時は、袋から顔だけが外部に出ている状態だった。年齢は50歳代とみられ、死後数週間が経過しており腐敗が進んでいた。目立った外傷はなく、着衣はほとんど身に着けていなかった。

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 鳩山由紀夫首相(63)は7日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題を巡り、鹿児島県・徳之島の3町長と官邸で会談した。首相は徳之島出身の元横綱・朝潮(故人)まで話に持ち出し、普天間の機能の一部の引き受けを要請したが、3町長は完全拒否。首相は引き続き協議するため、同島を訪問したい意向を伝えたというが「もう会わない」と絶縁状を突きつけられた。また、15日にも予定していた沖縄再訪問は当面、先送りに。“迷走首相”の終着駅は、まだまだ見えない。

 カメラのシャッター音にかき消されそうなか細い声で、鳩山首相が切り出した。「皆さんに大変な混乱、ご迷惑をかけた」。午後3時すぎに始まった直接会談。そしてついに「普天間の機能の一部を、お引き受けいただければ、大変ありがたい」と要請した。約2万6000人分の反対署名を手渡されると、こわばった表情で小さくうなずいた。

 首相の発言は、沖縄の米海兵隊ヘリコプター部隊の移設ではなく、訓練の一部移転を念頭に置いたものとみられる。しかし、3町長は完全拒否した。大久幸助天城町長は、島の自然を解説し「断固反対」。大久保明伊仙町長は「いかなる施設も造らせないという民意は絶対、変わらない」。高岡秀規徳之島町長も「町議会は全会一致で反対決議をした」と訴えた。

 会談は約1時間10分。冒頭の30分が報道陣に公開された。徳之島を含む鹿児島2区選出で、自民党の徳田毅衆院議員(38)も同席。徳田氏によると、首相は「(徳之島出身の)元横綱・朝潮に子どもの頃からあこがれていた。その徳之島に対して、このような話をしなければならないのはつらい」という旨の話をしたという。徳之島が生んだスーパースターで、“毛ガニ”の愛称で親しまれた横綱まで持ち出しての説得。そして最後には「またお会いして話したい、と言っていた」(徳田氏)。

 しかし、会談後に会見した3町長は口をそろえた。「何十回会っても平行線。会っても意味がないので、もう会わない」

 首相は4日、沖縄入りして住民の怒りの火に油を注いだばかり。徳之島の3町長からも“絶縁宣言”されて八方ふさがりだが、めげていない。首相は今後も協議するため、徳之島を訪れたい、と伝えたという。

 これに対し、徳田氏は「賛成しかねます。総理や官房長官が来ると混乱する。(自民党議員としての)党利党略で言えば、鳩山首相は恥の上塗りになるのでいいかもしれないが、けが人が出る」と警鐘を鳴らした。

 首相は現行計画のキャンプ・シュワブ沿岸部(沖縄県名護市辺野古)の沖合に、代替施設を造る“県内移設”しかない状況に追い込まれた。米国と地元の同意を得るとした5月末までの決着は、ほぼ無理。15日にも予定していた沖縄再訪も、移設案を固めるのが難しいと判断し、当面、先送りに。さらなる迷走ぶりが浮き彫りになった。

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