平城遷都1300年祭の主会場、平城宮跡(奈良市)で、「鹿(しか)せんべいアイス」が人気を呼んでいる。4月の発売開始以来、約4000個が売れた。

 奈良公園の鹿の好物の「鹿せんべい」は無味だが、人間向けのこちらは、ミルク味のジェラートを甘いせんべいで挟んだ。1個150円。売り上げの一部はシカ保護団体「奈良の鹿愛護会」に寄付する。

 柿の葉ずしの老舗「総本家平宗」(奈良県天理市)が開発。鹿の入れない平城宮跡と一部店舗でしか売られておらず、歩きながら食べても横取りされることはなさそう。【山崎一輝】

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 ■陶器の未来を見据える柔らかい視線

 軽く束ねた長髪に、落ち着いた物腰。会場に集まった愛好家に丁寧に作品を説明する様子は知的そのものだった。台湾人陶磁家、王●軍(ヘンリー・ワン)氏(57)が、日本での初めての作品展「王●軍磁器展」を開催し、記念パーティーのため来日した。

 王氏は1953年生まれ。台湾で映画監督や俳優として活動し、美術界に転身した。そんな経歴がスマートな雰囲気の源泉なのかもしれない。王氏は「映画を作るより磁器を作る方が、自分の性分に合っている。思い通りにならない俳優もいないしね」と笑う。

 王氏の磁器の特徴は、伝統的な製法に、現代の技術をほどよく加えていることだ。自信作の一つである白い仏像は、よく見ると直径2センチほどの細い足だけで、数キログラムはあろう像全体を支えている。日本の焼き物の専門家も「製法が分からない」とうなった王氏独自の技だ。「何度の熱を加えると、どれだけ素材が縮むかなどすべて手探り。何度も試して完成させました」と王氏は語る。

 実は台湾ではガラス工芸の第一人者としても知られる。台北駐日経済文化代表処(台湾の大使館に相当)の馮寄台代表もファンの一人で、自宅に作品を飾っているという。あいさつに立った馮代表は「じつは初めて磁器に携わっていることを知りました」と驚いた表情をみせ、「だが、どれも素晴らしい。私もひとつ購入します」と、笑いを誘っていた。

 作品展はこれまで福岡市などでも開かれ、今後、神戸市や京都市でも予定されている。「磁器は日本でも長い歴史を持っている。日本の作家とも交流でき、刺激になった」と笑顔で話す王氏。その柔らかい視線は国境を越え、磁器の未来をしっかり見据えているようだった。(森浩)

●=にんべんに夾

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