今や、欧米、アジアから中近東、ロシアまで、世界を席巻してしまった飲料である「コカ・コーラ」。
日本に初めて、コーラが入って来た頃には、「こんな薬臭いものは、絶対に売れないだろう。」と首をかしげる人ばかりだったそうです
しかし、コーラが薬臭いのは当たり前の話です。なぜなら、コーラは元々、薬として開発されたものだったからです。
特にペプシコーラは、その名前が消化酵素ペプシンに由来している事からも分かるように、初めは胃薬として開発されたものでした。1898年、ノースカロライナ州に住む薬剤師である「キャレブ・ブラッドハム」が、胃腸薬の調合に当たり、口当たりを良くしようとして、砂糖や炭酸などを混合しているうちに、偶然出来上がったものだと言います。
コカ・コーラの方はそれより13年早い1886年、ジョージア州の薬剤師である「ジョン・ペーバントン」が作ったもの。コカ・コーラ社は、その原料も配合も明らかにはしていませんが、「コカ」という名称は、南アフリカに繁茂する常緑樹で、このお茶を飲むと軽い興奮作用がある事で知られています。
「コーラ」という名称は、コーラナッツによるもので、「コーラナッツ」は、南アフリカ原産のコーラの木の種。これを噛むと気が昂り、元気が出るので、アフリカ人は今もコーラナッツを粉にして、水に溶かして飲んでいます。
勿論、現在のコカ・コーラやペプシコーラは成分、配合に改良を加え、清涼飲料水として完成度を高めたものである事は言うまでもありません。
その成分や配合については両社ともTOP SECRETで、日本ではアメリカ本社から送られてくる濃厚な原液を一定の規格に基づいて希釈し、ボトリングしているだけだそうです。
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