[アルバムリビュー]キムジェジュン―WWWリパッケージ化粧を落とす | ジェジュン あなたに 会いたくて

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出処:http://blog.naver.com/1111aaaaaa?Redirect=Log&logNo=60208189488



アルバムリビュー

1.HEAVEN(Feat.コミ)

[私の頭の中の消しゴム]映画をモチーフに、劇中、主人公(男女)のキャラクターを歌詞にとり入れ分担した。
そのためなのか、記憶喪失を「また愛して、 ときめいて、 同じように、 また名前を聞いて、僕たちは また、初めての恋をしなければならなくて」と表現すろなど、歌詞がこの曲の最大の長所になっている。
『美しいけれどHEAVEN行くなHEAVEN』と、曲のタイトルを言及しながら、リスナーが共に共鳴できる感情の流れを作っておいたところもポイントだ。
C-jesに移籍したコミがJYJメンバーたちのアルバムに参与しているのだが、キムジュンスのディセンバーアルバム[愛と言う理由で]では、デュエットの良い点が見えてこないという問題点が、今回の曲ではよく補われている。
キムジェジュンのボーカルは、温かいバイオリンのように音を高くしなくても感情伝達が可能であり、コミのエレキギターのような荒いが悲しげなボーカルともよくマッチする。

楽器の配置もこれを考慮したが、前者部分では、ギター+ピアノ+柔らかな弦楽器が登場し、後者部分は、ドラム+ベイスが入り、弦楽器を長く抜き取った。和音でも頭はコミが低いパートを担当し、両者の担当ボーカルが交差する部分も素晴らしかった。映画に挿入されたなら、さらに多くの人が泣いたのではないだろうか。

2.化粧



(中島みゆき。原曲)



(Koyo Live in Tosu2013映像)



日本公演で、中島みゆきの化粧を再編曲して歌ったら、反応が良いのでCD化した曲だ。原曲自体が有名ではないので、音源サイトで検索しても出てこない。探すのに本当に苦労した・・・原曲は、ゆっくりとしたドラムに、エレキギターとオルガンで構成された伴奏で、すすり泣くように歌うのだが、後半に行くほど感情の起伏が激しくなる。

キムジェジュンは、この曲よりKoyo Live in Tosu2013映像を参考にして編曲したのだと思う。曲のリズムに合わせ歌詞を翻案し、原曲歌手の演技トーンの啜り泣きを3分の1に減らし、ため息をつくように歌ったので、数段聴きやすくなっている。

濁声をできるだけ感じさせないように、繊細に澄んだ声で歌っているため、男性が歌っても<化粧>と言うタイトルが良く似合い、曲の中で女性の<哀>が感じられる。特に「馬鹿だね、馬鹿だね、馬鹿だね、私、愛してほしいと思っていたなんて。バカの癖に、愛してもらえるつもりでいたなんて」で感じる、女性の自責と哀れさが、ボーカルでも上手く表現されていた。


総評

アルバムを見る基準は3つだと以前話したが、その3つより重要なのが、アルバムを出す意図、目的が成し遂げられるかに有る。
前のフンデカンリビューで、他の項目が良くても目的がきちんと達成されなければ、と指摘したのも同じ理由からだ。


今回のアルバムを通し、キムジェジュンは一貫したイメージを脱ぎ捨て、枠にハマらない自由さを表現したがったし、歌詞では、本人の考える愛の哲学と過程を盛り込んだ。これは、愛の始まりと終わりを共にする3つの単語Who,When,Whyをとってつけた[WWW]と言うタイトルにもよく似合う。

リパッケージの副題[化粧を落とす]も、追加曲トラックの主題語[化粧]+[私の頭の中の消しゴム]を合わせた意味以外にも、やはり、[包装を剥ぎ取った本当の自分の姿]または[愛した人との追憶を消す]と言う意味で、偏見、愛と言う2つの目的に符合する。

ただ、この目的が細部的に、曲の中でもずっと守られているかが重要だ。 15トラック中、キムジェジュンが参与したり、一人で作詞した曲を分析すれば、典型的な愛ではない、多様なところで受けたインスピレーションと状況を混ぜ合わせ、多彩な愛の過程を取り出している。特に後半部分が良いトラック<Let The Rhythm Flow>では「冷たい風に導かれ二つの雲が触れる/Kissで、閉ざされ遮られた空に、熱さも2倍に湧き上がる」は曲の主題の中心(=私たちの中心に戻る自然)とトキメク感情を同時に掴みだした素敵な歌詞だ。

[Butterfly][光]という単語ではあるが、本来の意味とは違った形で解きほぐして行き、救援の光を[9+1#]、ファンタジーを夢見る愛を偏見と連結させ、腐った愛と言う意味の[Rotten Love]と付けたネーミングも注目してみる点だ。全体的には前回[Y]より、文字から来る面白さがさらに増した。





しかし、曲の配置とジャンルの集中度の面ではミスがある。
大きなフレームを考えおいて作業をしたと言うより、平素、頭に浮かんだ主題を集めてフレームの中に組み込んだと言う感じがしたのだが、[日差しの良い日]と[そうだった]の間に[Let The Rhythm Flow]がはめ込まれているので、歌詞の状況だけでなくサウンドの流れもなめらかにならなかった。
[I]のリパッケージアルバム[Y]と同様に、ロックアルバム構成に対する集中より、却ってロックではないバラード曲を追加した。

これによって、15トラック中、最も静かな[化粧]の後にバンドサウンドが強い[光]が来ることになった。ロッカーのイメージをゆるぎないものにするなら、最初から激しいロックにしても良いように思うのだが、バラードがとても似合うものだから、二つ一緒に引きずって行っている。

しかし、正規が10月29日発売されるや否や11月2日にコンサートをやり、1月20日発売されるや否や25,26日にJパーティ―をやった点、公演セットリストも[9+1#]から始まり[paradise]で終わるなど、似た雰囲気で進行されたと言う点を考慮すれば、アルバム自体も、流れより「雰囲気転換と聴くコンサート」と言う前提下に、緩急調節に、よりフォーカスを合わせたようだ。言い方を変えれば、[I]に比べ[WWW]はバンドサウンドを下地にしているが、収録曲もメロディーのパワーが強まり、ロックを好まない層も吸収でき、、平等に聴けるアルバムだろう。

この後、
キムジェジュンのアルバムやコンサートは、軍隊に行ってきてからになるため、出来るだけロックの構成に従うより、アルバムの中に沢山いろいろ盛り込もうと言う目的が大きいようだ。

本人も現在、デザイン作業や事業、コンサート,プロデュース等、いくつもの活動を同時に進行しているのをみると、軍隊に行く前に、本人が出来ること、ファン達と思う存分思い出を作り旅立とう(入隊しよう)と言う意図が見える。

美声でありながら、東方神起で高音パートを負担なく消化し、長年のロックマニアとして、ソロ活動を開始するとき、本人が好きなロックスタイルを選択したことは、自由で正直な選択だった。 同様に、外形的にも内面的にも非常によく似合っていると思う。周辺の親しい人たちをアルバム内の適材適所に配置し、既にロック界で地位を確保している先輩たちの課題を受け、自身を、或いは他の姿を引っ張りだしている点も良い現象だ。
歌詞、曲作業にコンサート構成もした後、韓国と日本を行ったり来たりしながらコンサートを終えたと言う点から、ソロ活動だけでなく、総合プロデューサーとしても、更に発展したラインを歩いていると思う。

一言で言うなら、「久しぶりにアイドルアルバムの中で買うに値するアルバムが出た。」