福井県の水ようかんは、丁稚ようかんとも呼ばれ、丁稚奉公にでていた丁稚が年末に帰省する際に手土産に持ち帰ったと言われています。

当時、高級品だったた羊羹に水を加えることによって、高価な砂糖、小豆の使用料をおさえられ、安価に作ることができました。しかし、糖度が低く水分量が多い水ようかんは傷みやすいため、冬場が適していたようです。

丁稚ようかんは、福井県の『でっち羊かん』だけではなく、大阪府の『丁稚ようかん』、滋賀県の『丁稚羊羹』があり、農林水産省の『うちの郷土料理』でそれぞれ紹介されています。(漢字とひらがなの使い分けは、しっかり使い分けているわけではなさそうです。)

滋賀県の丁稚ようかんは、寒天ではなく小麦粉を使い、竹の皮で包んで蒸すため、水ようかんではありません。また、大阪府の河内も小麦粉を使い蒸したものが作られています。

どちらの地域も諸説あり、先程の丁稚が帰省する際に持ち帰った説だけではなく、菓子屋用語でこね合わせることを「でっちる」と言うところからきている説など、いろいろあります。





えがわの水羊かんは、福井県の水ようかんを代表するような人気の水ようかんです。



昭和12年に開業。水羊かんは、11月~3月までしか販売していません。店舗は福井市に1店舗のみ。




売場の方と少しお話したのですが、『お店によって違いますが、水ようかんは冬しか作っていないお店が多い。うちは夏場は、水かんてんを作っています。』と言っていました。



公式のオンラインショップで水ようかんも水かんてんも購入することができます。



大きな1枚の水ようかんのように見えますが、




食べやすいように、わかれていました。でも、表面には切れ目がないので、裏を見ながら位置を気にしながら切りました。


福井の水ようかんは、もともとはA4サイズで高さ2cmの木箱が定番だったみたいですが、A4よりは小さいです。520gで850円。





昭和45年4月に市内菓子業者が集って、新珠(あらたま)製菓株式会社を設立。



お餅の製造を得意としていて、昭和52年に北米、中近東向けに国内業者で初めて大福餅を輸出しました。物産展でも『生こもち』や、いろいろな味の羽二重餅を販売していました。




『なんで、茶碗蒸し?』と思ったのですが、新珠ゴールデンエッグと言う名前で茶碗蒸しなどの製造もしているようです。


水ようかんは540円のところ、最終日で324円にしてくれました爆笑




たぶん12個だったと思うのですが、切れ目が入っています。



この付属のヘラがすぐれものなんです!!
羊かんの幅に合わせて作られていて、すくいやすいし、絶妙な長さで下につかないからよごれない。細かい配慮好きですおねがい






新珠のものは、昔ながらの分厚さにこだわり高さがあります。大きさは、えがわのが大きいです。



味は、えがわは黒糖強め。のど越しがよく食べやすいので黒糖嫌いな私でも食べれますが、残った分は黒糖好きな長女に全部食べてもらいました。長女は、もっと黒糖が濃くても良いらしいですが、私はこれ以上濃いと無理かも。福井の水ようかんは、黒糖入りが定番みたいです。



新珠のは、えがわを食べたあとだと、味があまりしないです。でも、私も長男もたくさん食べるなら黒糖味があまりしない新珠のが良かったです。こちらのが固さがあります。



黒糖があまり好きではないので、全国的に食べられている水ようかんのが個人的には好きです。では、またバイバイ

 



水ようかんの販売は3月までです。

 

 

 


 


 


 


 

 

 


 


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