②先生にビンタされ不登校となった少女の快進撃(シリーズ)
長いこと中学校にいけなくなって
私のところに来たAちゃん
ずっと以前に私が配布した
ボイストレーニングのチラシを持って
お母さんと一緒に訪れました
極度の対人恐怖症だった栄ちゃんは
私の顔すら見ることができず、
庭の松の木の方ばかりを見ていました
お母さんはとても優しくとても賢い方で
そんなお嬢さんに
しっかりレッスンを受けなさい！
といつも、私のレッスンを
サポートしてくださいました
まずAちゃんが幼少期にやり残したスキンシップ
(抱っこごっこ)からはじまり
※このエピソードは前回をご覧ください
彼女は、それからお母さんに抱きつく
ことがだんだん少なくなりました
そしてチラリと私の顔を見れるようにまで
なり、基礎トレーニングを
なんとかこなせるように
でも一気に前向きになれたと言うわけでなく
次はこうやって息を深く吸い込んでみようか？
しっかりと息を吐いてみようか、
少し新しい指導を始めると
「無理！」
「できない！！」
ふた言めにはこれでした
いやホントはほとんどこれしか言ってない状態でした。苦笑
お母さんと私は顔を見合わせながら
なだめたり、すかしたりしながら少しずつですが、トレーニングを続けていきました
彼女の目的は
歌が上手くなりたいことで
お父さんの影響でラジオが好きで
大好きな樋口了一さんの話を
楽しそうに、話してくれるようになり
それとともに、過去のあった辛かった出来事や
人間関係で苦労したことなどを
ぽつりぽつりと話してくれるようになったのです
小学校の先生がとても優しくて、
今も今でも付き合いがあり、よくしていただいていること
学校にはいけなくなったけど
学習塾の先生が理解ある方で
とても能力を高く買ってくれて親切にしてくださること
その反面、ビンタをしてきた先生は
自分の指導態度が悪いとは認めず
時々来てどうでもいい感じで
大量のプリントをバサッいていくだけだと言う事
あげくの果てには
たまに面倒くさそうに尋ねてくるから
しかなくやる面会で、
何もしゃべれないAちゃんに対して
「私の何が悪いって言うのよ！」などと暴言を吐かれたこと
何のための教員なのかと言う疑問でいっぱいなこと
等々、本当にたくさんの話をしました
そして私がやった事は
彼女の辛かった経験や考え方に対して、
共感をすることでした
その時のAちゃんの
すっきりとした表情は今でも思い出せます
思いを共有きた瞬間でした
それは決してネガティブな思い出はなく、
だから私はこんな大人にならない！
この体験を自分の人生に生かして、
自分は人を傷つけたりしない。
人に勇気を与える存在になろう！
そんな反面教師としての利用法です
被害を受けたと考えてのではなく、
その体験を自分の人生どう活かしていくか
ということを話し、
Aちゃんの心がどんどん強くなってきました。
これからどんなお話が面白くなるのですが、
長くなるので、この辺で
今日も読んでいただきありがとうございました！
