ウルトラクイズの思い出・ハワイ2 | The sky is the limit

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ボーカリストMOOが綴る、気まぐれなブログ

9月3日。
ハワイでのクイズの日を迎えた。
天候は曇り、いや少し雨も降っているか。
事前に水着を着てくるように言われたので、今日はクイズがあるんだろう。
バスはどんどん市街地から離れていく。
海が見えてきたところで、バスから船に乗り換える。

・・・僕らが乗った船はどんどん陸から遠くなっていく。
どこに行くんだろう・・・。

すると、前方に大きな船が見えてきた。
海面には二本の白いボードが突き出ている。
その先に人が座っている。

・・・これは・・・?

福澤さんが言う。
「ここ、ハワイで行うのは対決ドボンクイズであります!」

1対1のクイズ対決。
負けたら、自分が座っているボードが持ち上げられ、そのまま海にドボン。

さて、その組み合わせだが・・・。

それが先日ドクターの部屋で測った血圧が関わってくる。
血圧が高かった人が「小心者」低い人は「図太い人」という図式だ。

というのは建前で、番組的に「残したい人」と「そうじゃない人」を振り分ける、
という深読みが挑戦者の間ではなされていたが、
僕って純粋だから、単純に「小心者」対「図太い人」をうのみにしていた(笑)

というのも、僕の順番はトップバッターだったで血圧の高い「小心者」に分類されていたのだが、
実際、僕は血圧が昔から高く、一番かどうかはともかくとして、
「血圧が低い」側にはならないだろうと思っていたからだ。

このクイズの前、僕は前日ホテルで同室になった黒川さんと
「明日はお互い頑張って、一緒にサンフランシスコに行きましょうね」という話をしていた。
グアム以降人数も大幅に減り、挑戦者たちの間では、
ライバルでありながらも、戦友のような気持ちが芽生えていたのだ。
短い期間とはいえ、あまり濃密な時間を過ごしたからだろう。

初めは満席だったバスも、空席が目立つようになってさびしい気持ちもあった。

そして対戦相手が発表される。

トップバッターの僕の相手は、「図太い人」代表黒川さん。

よりによって、前日「一緒にサンフランシスコに」と約束した人と当たってしまった。
正直、複雑な気持ちであのボードの上に座ったことを今でも覚えている。

しかし、クイズが始まったらそんなことは言っていられない。
全力で臨まなければ、ここで憧れの旅は終わってしまうのだ。

ボードの上に座ってみると、意外と高い。
あと、ボードが結構しなる。
とはいえ、僕は特に高所恐怖症でもないので、そのへんはあまり気にしなかった。

クイズ開始。
幸先よく1ポイントを先取する。
しかし、ここからが地獄だった。
オンエアはされていないが、この対決だけで20問くらい使ったかもしれないというほどの
スルー合戦だったのである。

しょうがないよ、わかんなかったんだもの。

他の挑戦者は船室で待機のため、クイズの様子を見ることはできない。
でも、音は聞こえてくるのできっと「いつ終わるんだ」と思っていたことだろう。

あとで散々言われたことは言うまでもない。

しかし、何度でも言おう。
クイズ素人の僕らは、全然わからなかったのですよ。

あと、「TVCMにも出ているジョン・レノンの息子は?」という問題で、
僕が「シーン・レノン」と答えて誤答するシーンがあるのですが、(正解はショーン・レノン)
僕はこのCMを見たことがあって、画面の右下に彼の名前も出ていて、
「ああ、ジュリアン以外にも息子がいたんだなぁ」と思っていて覚えていたのです。
が、その表示されていた名前は「SEAN LENNON」。

つまり、僕の拙い英語力では「SEAN」をショーンとは読めず、
ウルトラクイズのこの大事な瞬間まで「シーン」だと勝手に思っていたのです。

いやぁ、頭真っ白になったね。

その後、黒川さんに1ポイントを取られて並ばれるも、
ようやく最後の問題を正解して勝ち抜けることができた。

こうしてとにもかくにも、20年後まで語り継がれる伝説の大激戦を何とか制し、
共に本土上陸を誓い合った仲間を、僕は泣く泣くハワイの海へ落としてしまったのでした。