その2 木造住宅 | MBCハウスで建てる鹿児島の家(ブログ)

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家の構造は自分なりにこだわりました。ハウスメーカー選び、家の仕様、家造りの際のトラブル、採用してよかった点、住んでみてからの感想などを正直に書きます。今後みなさんの家造りの参考になれば幸いです。

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次に、木造住宅を検討してみることにしました。

まずは阪神淡路大震災で倒壊0件だったと耳にしたツーバイフォー住宅を中心に各メーカーの特徴を調べることにしました。
調べるうちに現在モノコック構造ではツーバイフォー(2×4)が主流ですが、さらに断熱材を厚くできるツーバイシックス(2×6)にも魅力を感じました。

一方、在来工法では耐震性を強化するため昔のように“筋交い”等ではなく“耐震ボード”を使う事の方が多くなっています
やはり柱よりも2×4と同じく、面(耐震ボード)で支えるほうが耐震性は断然良くなります。さらに2×4よりも在来工法の方が設計の自由度は高い印象を受けました。



木造住宅
以下のメーカー順に個人的に感じたこと、営業の方から聞いたこと等を書いています。
・一条工務店
・三井ホーム
・住まいの前屋敷
・松下孝建設
・ベルハウジング
・トータルハウジング
・ベガハウス
・シンケン
・感動
・東日本ハウス
・セルコホーム(カナダプレイス)
・ユニバーサルホーム
・ヤマサハウス
・谷川建設
・タマホーム



一条工務店

i-smart(2×6工法) 
断熱、気密、換気、全てにおいて◎。
標準仕様で全館床暖房が付いてくる。家の性能においては他社を圧倒しています。標準で平均以上の風呂、洗面、キッチンも付く。外壁の全面タイルも安価でできます。
製造ラインの品目数を絞って、東南アジアで製造し、性能の高い物を低価格で提供する。これと同じ仕様で他のハウスメーカーや地元工務店等で頼むと、かなりの金額になると思います。
注意点もあります。品目数を絞っているがゆえに、間取りやデザイン、キッチンなどでこだわりを持つと種類が少ないため、必ずしも好みのものを選べるとは限りません。
私は土地と建物の関係上、ハイサイドライト(壁の高い位置にある窓)と天井高1400mm以下の収納部屋を採用しなければならず、断念しました。
営業担当さんは仕事も早く、丁寧で提案力もある方でした。自分の経験した営業マンの中ではトップクラスの方でした。




三井ホーム

2×6工法ということもあり、断熱材の厚みは十分にあります。全館空調は全く使わない部屋まで温度を一定にしてしまうため、電気代がもったいない感じはありますが湿度管理まで出来るというのは魅力があります。
デザインも細部までこだわれる上質な雰囲気があります。好む方は多いと思います。
設計を担当してくださったUさんは施主の希望の汲み取りと、その具現化に長けている方で信頼できる方でした。

2×6ということもあり、気密性に関しては在来工法よりも有利かもしれませんが三井ホームはそこまで力は入れていません。ツーバイフォーを日本に広めたメーカーとしても有名ですが、デザインと三井ホームの“ブランド”にこだわりが無ければ性能も高く、金額も低い一条工務店(i-smart)もありかもしれません。



住まいの前屋敷

FPパネル+ダイライトパネル工法でお願いしました。気密性と断熱性はかなり良いため最後まで候補に残りました。
換気システムに関しては基本的に第三種換気なのですが第一種熱交換型も採用できるとのことでした。
ただ、スウェーデン製のため故障や、交換部品の供給に不安があります。
事務所が築20年過ぎのFPの家で、寒い時期に見学させてもらいましたが“ひんやり感”は無かったです。
社長さんも堅実でとても信頼できる方でした。




松下孝建設

気密性とスタイリッシュなデザインが良い。
在来工法(断熱壁パネル)
外観デザインを活かすため屋根素材にガルバリウムを採用していることが多く、換気システムも第三種換気の自然吸気だったため、候補から外しました。



ベルハウジング

目を引くようなスタイリッシュなデザインでありながら金額は低めでした。
構造的に、これといった良い話が聞けませんでしたが換気は熱交換型第一種換気で良かったと思います。
他社と比較して構造よりも窓を使った“開放感”や建物のデザインに力を入れている印象を強く感じました。防腐・シロアリ対策も加圧注入でなかった事と、構造見学会で内部を見学して候補から外しました。



トータルハウジング

ガルバリウムを用いた外観とデザイン性で好む方も多いと思います。2×4工法で換気システムも良いです。
一度、長期優良住宅や構造などを質問したのですが 低炭素住宅を強く勧められ、営業マンとの相性もあるかもしれませんが、候補から外しました。おそらく長期優良住宅は省エネ基準だけでなく、耐震性や劣化対策など、ほかにも基準を満たさなければならず、より建築コストが必要となるため低炭素住宅を勧められたのかもしれません。



ベガハウス

和風でありながら現代的で斬新なデザインです。場所によっては天井をあえて低く作ってみたりするなど、個性的な家です。
残念ながら断熱、気密を含めた構造とメンテナンスで疑問があり、質問したのですがどれも良い話が聞けず断念しました。



シンケン

それぞれの空間(部屋)が繋がっていてデザイン性も高いと思います。自然の木をオシャレに取り入れたり、アイデアを真似する業者さんも多いのではないでしょうか。ただ、断熱、気密、に関しては自分の方向性と違ったため候補から外しました。



感動

トータルハウジングと同じ系列会社で在来工法です。工夫をこらした間取りなどで好印象でした。
営業担当さんに2回目の打ち合わせ予定をすっぽかされて、私が「今回は気にしないでください」と言ったのが間違いだったか、4回目の打ち合わせも完全にすっぽかされたまま、半年以上経過しようとしております。
営業担当さん海の見える土地にパッシブを重視した家を新築されるとのことで、家造りの考えにしても、人柄も気さくで感じが良かったのですが残念です。ということで断念せざるを得ない展開となりました。


東日本ハウス

外壁タイル・第一種換気・高断熱などのキャンペーンをやっていたのですが、それをキャンペーン価格でというわけではなくオプション料金は普通に頂きます。というスタンスだったため予想より金額upになってしまい断念しました。気密性は正直イマイチでしたが、耐震性にはめっぽう強い印象でした。自社開発の制震ダンパーも良さそうでしたし、第一種換気の“ダクトレス方式”は良かったです。営業担当さんも一生懸命で、感じが良かったです。


セルコホーム(カナダプレイス)

2×6工法で断熱材の厚みも十分。ただ、カナダ政府が認定する高水準のスーパーE住宅を希望していたのですが、気密測定はできない=認定がもらえない とのことで断念しました。



ユニバーサルホーム

構造見学会に一度行っただけなのですが、床暖房があるのはいいのですが、その下の部分が砂利になっており、他の面でメリットも有るようですが床暖の光熱費を考えると熱が逃げてしまうのでもったいないと感じました。断熱性もそこまで力を入れていない感じでした。

ヤマサハウス

気密性は高く、換気システムも良かったです。
今回はたまたま営業マンとの相性が良くなかったことと、宿泊体験の際、ハウスダストアレルギー反応が出てしまい断念しました。シロアリ対策は自分の希望する加圧注入ではなかったのですが、基礎にシロアリ防止の金属を配置する工法は、建築コストがあまりかからないわりに、効果が高そうな点では関心しました。

谷川建設

営業の方が「当社は中気密、中断熱です。それが1番です」とのことで方向性の違いを感じ断念。ヒノキをたくさん使って香りは良かったのですが。


タマホーム

タマホームさんは総合住宅展示場などにモデルハウスを作らず、借り上げた土地にモデルハウスを建てるため、大半のお客さんがタマホーム目当てに足を運びます。そのため、営業の方が心なしか強気の姿勢でした。
坪単価は~円とうたっている割には良いと思いましたが、オプション等で、結局は普通のメーカーと変わらなくなるかもしれません。家造りにこだわりが全くない方なら低価格で作れるかもしれません。