Cendrillon palikA 

綸燈(リンドウ)=ウェステリア√ 感想です

CV 興津和幸さん👠

 

物腰柔らかな年上のお兄さんタイプです

乙女ゲーム業界にとって興津さんはどういう位置づけなのでしょうか?←

CV興津和幸の字面で構えてしまう何かがあります(偏見)

 

彼のテーマは空涙💧

(意味:偽りの涙)


 

ネタバレ有感想ですので

未プレイの方は回避して下さいませ!

 



 

1年ぶり2周目のパリカですけれども

リンドウ√の衝撃はしっかり覚えてましたよ!

なんならパリカでの出来事で一番印象深かった

 

パリカ史上、というかCERO:Bの乙女ゲーム史上

ここまで強烈なキャラはなかなかいないのでは驚きと個人的には思ってます。

けれども人様のパリカ感想を拝読していると、『リンドウ推しです飛び出すハート』という乙女も度々お見かけしますので

その度に私もまだまだ青いなぁなんて思うのでした

リンドウを受け止められるくらいの寛容さ、欲しいですね!

 

パリカはシンデレラをモチーフとした作品ですが

リンドウ√だけはシンデレラではなく

『青ひげ』を訪仏とさせられるんですけど私だけでしょうか驚き

 

青ひげというのはグリム童話なんですけども

子供の頃に読んでトラウマになりましたにっこり

ご存じない方は読んで頂きたいです

(トラウマを共有しようとすな)

 

 

リンドウ√のシナリオ回想に参ります☆

 

 

時計塔に入るのであれば、番人に頼むのが一番の近道と考えたハイリ

リンドウならば親切そうだし協力してくれるのではないかと話を持ち掛けます

共通√でのリンドウは親切なお兄さんですしね☆

 

ハイリに協力を持ち掛けられたリンドウですが

裏でカシカと密会しており

秘密を知った上でハイリに協力をすると返事します

 

カシカ『君の芝居を楽しみにしているよ』

リンドウ『ご期待に添えるように精進しますよ』

実は計画的な悪い男でした…!

 

このルートでキーとなるアイテムは🦋

リンドウには謎の体質で蝶が寄ってきます

 

その頃 透京では新種の蝶が飛び回るようになり

突如謎の病が流行します

狂犬病のような症状が出るもので、月日が経つと精神錯乱などの症状が現れ

最終的には、神経と筋肉が麻痺を起こし呼吸障害が引き起こされるという恐ろしい病です

 

新種の蝶は『九花蝶』(クカチョウ)と名付けられ

美しい外見とは裏腹に、触れてはならないと警告されます

流行り病は原因となった蝶にちなんで『九花病』という名称がつきます

 

九花病に罹った人は苦しみ錯乱し、そのまま夢遊病のような状態に陥り、透京を出て行ってしまうケースが度々起こり

行方不明となる事件も増えていきました

 

呪いを解くパートナーにリンドウを選んだので

彼との時間が増え、彼の趣味を教えてもらいます

リンドウは蝶の標本集めが趣味で、珍しい蝶を捕まえては自作していました

 

標本の作り方のくだりがわかりやすく丁寧で、その様子が容易に想像できるものだったので

読んでいて気持ち悪くなってきました昇天


蝶は胸の部分に神経が集中しているので、胸元を親指と人差し指で潰す(摘まむ)と神経が破壊されて死んでしまうそうです

乙女ゲームではたまに変な知識が身につくことがありますね...☆

 

 

リンドウの家へ度々遊びに行っていたハイリは、

ある日クローゼットの奥に隠された秘密の部屋を見つけてしまいます

 

 

そこに隠されていたのは

ガラスで作られた精巧な人間の像の羅列

つまりは『ガラスになった人間』

死体でした

 

ヒェッ!!!あまりにも猟奇的すぎる!!!!!!

行方不明で探している知り合いの少年(常連客)のガラス死体も陳列されており、それを見たハイリはショックを受けて倒れ、記憶喪失になります

 

ハイリは起き上がってからもガラス製品を見ると怯えるようになってしまいました

街にはガラスが溢れてますから、下手に動かずこのままリンドウの家で面倒をみてもらうことになります

これは乙女ゲーか?怖すぎる

 

リンドウのやっていることは、

樹海へ行ってフリー死体を崩れないように加工して自宅へ持ち帰り、鑑賞しているにっこりみたいな感じですので これが何罪に該当するのかはわからないのですが、正常な人ならば道徳的に神経を疑ってしまう√です驚き

 

 

リンドウとナトラ兄弟は家庭の事情で別々の家で育てられました

そこですぐに『番人』としての教育を受けることになります

番人の教育者には当たり外れがあるそうですが、リンドウやナトラを引き取った教育者は酷いハズレで、教育と称して虐待をされて育ちます

 

毎日地獄のような苦しみを受け、自分自身も否定され続ける日々

内緒でこっそりナトラと会う事だけが唯一の救いでした。

大きくなったらナトラを引き取り、一緒に暮らすことを誓い合った兄弟でした

 

そんなある日、リンドウの教育者は彼の目の前で亡くなります

透京の外へ出ていた際に

ガラス製品を落としてしまい、そのままガラス化してしまったのです

 

永遠に続くと思っていた苦しみから解放してくれたのは、奇しくも透京の呪いだったのでした

ガラスの呪いにかかればどんなに冷酷で醜い人間も、たちまち美しい死を迎えられる!とガラス化に魅了されたリンドウ


自分は呪いによって生かされた存在なのだと、その事実を忘れないためにガラスになった死体を集め続けるのでした

 

この行いが許されることではないとわかっていながらやめられない

そうしないと自分自身を保てないのだと涙を流しながらハイリに打ち明けます

 

リンドウが歪んでしまったのは過去の出来事が原因だから、そんなに自分を責めないで と聖母のように包み込むハイリでした

(19歳にしてこの懐の広さよ…流石人気投票3位に君臨したヒロインである。)

 

リンドウの罪は許されるものではないけれど、リンドウの過去の話、苦しみを聞いた上で自分がリンドウを守っていきたい、傍で支えたいとハイリは伝えますブーケ2

 

大天使ハイリによって彼の心は動かされ、

罪を償ってハイリとの未来を生きようとリンドウは決意し、

標本(死体)は全て遺族に返却し、

追放した王族の生き残りはなんとかして消息を探すと誓います

 

透京の呪いを解くために針を動かそうとするハイリでしたが

【針を0時にすると呪いが世界中にばらまかれて全人類が死ぬ】

呪いを解くはずが広まってしまうのだとリンドウに真相を打ち明けられ

針を動かす以外で呪いを解く方法を模索します

 

そしてハルモニアから助言を受け

呪いの原因となっている透櫻(すきざくら)を破壊すべく

九花蝶の蓄えた毒を利用して

蝶ごと透櫻を剣で貫くと、激しい衝撃の末に呪いが解けました!

 

 

記憶が戻り、呪いが解けた後

ハイリは家に帰り兄さんと元通り暮らしました


カシカは呪いが解けた当日に姿を消してしまったそうで何故カシカが呪いを広めようとしたのかは謎のまま

 

リンドウは遺体の返却をし、蝶の標本も全て知人に譲り渡しました


あれだけ『死』に魅了され執着していた彼は

ハイリとの日々で、『生があるからこそ「死」が光り輝いて見える』と気付くことができ、ハイリと共にいる瞬間瞬間を大切に、真っ当に生きるようになったのでした…!チューリップピンク🦋

 


 

パリカの全攻略対象の中で、一番救われたのがリンドウだと思います!

ずっと遺体を探していた遺族にとってもようやく再会ができましたし、リンドウが心からの温かい笑顔を作れるようになって安心したシナリオでした~!!

 

秘密の部屋を見つけた瞬間や、当初の嘘をついて協力してくれるリンドウが怖すぎてときめくどころじゃなかったのですけど()ホラーミステリー小説のようでお話としては楽しかった√です。

 

数年、数十年後にもう一度プレイしてみたら自分の精神年齢も上がって

リンドウを心から抱きしめたい…!なんて思っている日が来るかもしれません

そういうことにさせて下さい←

 

初めてリンドウを攻略した時はドン引き驚きしてしまい

なぜこのシナリオで行けると思ったのか!?などと心の狭いことを考えてしまったのですけど(すみません!!)

 

1年ぶりに読んだら

幼少期の家庭環境で人は歪むもんなァ…。

リンドウは苦労してきたから、殺人者になってないだけマシだよ!もっとやばい男は(乙女ゲーム内に)わんさかいる!!

表向きだけでもまともな仕事をしていて、森に落ちてる死体を丁寧に持ち帰ってるだけだから…

うん!ギリセーフ!!!OK

というところまで行きました!

 

温かい家庭で育っていたら絶対こんな人にならなかったですもの。

興津さんの演技がお上手なので恐ろしさ増しちゃったけど、根っこから腐っているわけじゃないし、今まで人に頼れない人生だったからハイリと付き合ってからは甘えちゃうんだな~と妙に納得してしまいました。


32歳と19歳。

年上が年下に甘えて彼女がいないと駄目人間になっちゃう関係性もいいと思う!

 

 

◇哀哭エンド(BAD)

 

最後に肥大化した九花蝶を捕まえるか、

リンドウの持つ剣を奪うかの選択肢で

蝶を捕まえると純愛、剣を奪うと哀哭です

 

この桜は蝶の毒要素なしで突き刺すと、衝撃に耐えきれず突き刺した人が亡くなるような描写がありましたので、

ハイリ自らが剣を透櫻に突き刺して呪いを破壊しようとすると

ハイリが犠牲になってしまう為、それを阻止しようとリンドウに突き飛ばされます

 

リンドウ『いざ君を失うかもしれないと思って、実感したよ』

『私は呪いなしでは生きられない』

 

更生されなかった死体収集家エンドでした昇天

純愛だと、リンドウの幼少期に受けた体罰のおかげで毒に抗体があったり、蝶を集める趣味が活かされてるので彼のこれまでの人生を肯定する良いエンドなのですが

こちらでは 呪いが無ければハイリの死を永遠に保っていられない、愛しているから耐えられないと以前のリンドウに戻ってしまいましたネガティブ

 

透京の呪いは解けていません

アストロラーベは何もしなくても徐々に0時に近付いてしまう為

ハイリは1分針を戻すことが日課になりました

 

この時間稼ぎに意味はあるのかとハイリは悩みますが

こうすることで呪いが透京の外に広まらずに済むので辛うじて世界は存続しています

世界が滅んでしまえば呪いが終わりを迎えてしまうのでリンドウはそれを望んでいません

ハイリは時を戻し、呪われた世界を存続し続けるのでした

 

リンドウはどの標本よりもハイリのことを愛し、まるで蝶のようにハイリを紐で縛り付け大切に愛でていくのでした

リンドウ『君のような美しい蝶は他にいない。絶対に離さない…』

 

これぞリンドウ🦋ワールド感満載のEDでした

この気持ち悪さこそリンドウ、何も間違ってないです…!

 

 

それでは

お付き合い頂きましてありがとうございました!

 

乱文駄文失礼致しました!