お悔み | J-SLASHのたかがRock'n Roll

お悔み

~ヴォーカル Hachidai より~

 

俺達J-SLASHのドラムを15年の長きに渡り、サポートしてくれた山内“masshoi”優くんが、12/4日に急性心不全で亡くなった。
既に各ニュースにも出ているので、ご存知の方も多いと思う。

 

https://www.oricon.co.jp/news/2150665/full/

 

当初、「連絡が付かない」「部屋が荒れている」「愛犬が居ない」との情報があって、共通の知人と何かの事件にでも巻き込まれたのではないかと心配し、警察に連絡して貰ったりと徹夜状態で色々と手を尽くしていた中、翌日の夜に亡くなったと聞かされた。

勿論、事件などではありませんでした。

 

37歳の若さで、且つやっと日本のトップドラマーの一人になったのに、まさか死ぬなんて・・・
残念だし、無念だし、ただただ悔しい。

昨年の11月にJ-SLASHがデビュー20周年を迎え、周年ライブを行った時も勿論ドラムは山内君。
翌年の新年会の席で「解散ライブも頼むよ」と、彼も「当然じゃないですか!」って言ってくれていた・・・

 

約束したのに、なにさっさと死んでんだよ!
男同士の約束をあっさり破るな!!

 

そんな事を思い出しながら書いていたら、やっぱり涙が溢れそうになる。
歳を重ねると涙腺が緩むと言うけど本当だね。
でも、J-SLASHの20年の歴史の中で15年、彼が勤めてくれた。
そんなかけがえのない存在だったから、多少の涙も自分で許そうと思う。


山内君はサポートメンバーではあったけど、既に身内みたいな存在になっていたから、割り切るには少し時間がかかる。

来年にはやりたいと思っていた、J-SLASHの解散ライブが、山内君の追悼ライブも兼ねるとは夢にも思わなかった。

告別式に出席して最後の献花の時、身内の方から「撫でてやって下さい」て言われたので、彼に触れた時に思わず言葉が出た。

 

「いつか俺達もそっちに行くから、その時はまた一緒にロックしよう!」と。
果たせなかった約束は、次の世界で必ず果たすように伝えておいた。

 

でもずるいよ。
たぶん俺がそっちに行った時はオッサンをとおり越してジジイになってるだろうに、山内君は37歳のイケメンのまんまだもんな。
あっちの世界の女性ファンは山内君が総取りだな(笑)

 

写真は今となっては貴重な海に遊びに行った時のプライベートショットです。

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~ベース Ryo より~

 

初めて出会ったのは確か彼がまだ21歳だったと思います。
二代目のドラマーが抜けたのでサポートドラマーを募集していたところに、彼の音源とプロフィールが送られてきました。

多分、彼がプロドラマーとして活動し始めたところで、当然今ほど売れっ子だった訳でなく、オールディーズやジャズのハコなどでトラバンのバイトなどをして生計を立てていた頃だと記憶しています。

 

送ってきたプロフィールに、「東京に出てすぐのころJ-SLASHの(二代目ドラマー)Wataruさんにドラム道場でお世話になりました」と書いてあったので、Wataruに聞いてみると、あまり他人の技量を過大評価しないWataruが、「あの子上手だよ」と言っていたのを思い出します。
送られてきたアー写は、今のようにキチンとしたアートな感じなものではなく、いかにも自分の家で撮影したんだろうなって感じの粗末なものだった・・・。

 

出会ってからは、彼の予定がどうしてもNGな時以外はずっと彼にサポートを任せてきました。
本当に素晴らしいドラマーで、なおかつイケメン!!


葬儀の時、作曲家の澤野弘之さんも「第一印象はイケメン。第二印象もイケメン。第三印象もイケメン」と言っていました。(笑)

 

また性格も非常に温厚で人の悪口を言っているのを聞いたことが一度もなかった。
本当に優しくてかわいげのある人物だった。

 

サポートを任せてしばらく経った頃に、「今現役の大御所のドラマー連中が加齢でリタイヤする頃には、間違いなく山内君がトップドラマーになっているはずだから頑張ってな!」と伝えたのをハッキリと憶えている。
彼が「そうなれると良いっすね~」と言うので「間違いなくなってるよ!」と言ったら、「アハハ」と笑っていました。
彼は「ワハハ」でも「ダハハ」でも「ガハハ」でもなく、必ず「アハハ」とちょっと低い声で笑うんです。

 

で、俺の予想は大当たりで、その後はあれよあれよという間にトップドラマーの一人として活躍する事となって行きました。

しかし・・・あまりにも売れすぎて、アニサマバンドの一員になったりもしたのだから、夏に海に行ったりBBQをしたりと遊べなくなってしまった。(笑)
「夏に遊べなくなったのは残念だけど、山内君がセッションドラマーとして大成してゆくのは嬉しい事だよな」とヴォーカルのHachidaiと喜んでいたものです。

 

でも、ちょっと生き急ぎすぎちゃったのかな?
多少手抜きがあってもいいところでも彼は非常にまじめな性格なのでトコトンまでやり切っちゃうんだろうな。

 

だからって、生き急ぎ過ぎだよ・・・。
いくらなんでも早すぎだよ・・・。

 

山内君へ
いつかオレ達がそっちに行ったら、またドラムを叩いてくれな!
その時も俺のベースはよれたリズムかも知れないけど勘弁な!!



心よりご冥福をお祈りいたします。



写真は2008年のForce Of Ur Rockのライブハウスツア-の時に富山へ行った時のもの。
四人で回っているので撮影者はケンイチ。