前回から始まった泡盛学習シリーズ。今回第2回は焼酎の基本知識!
(1)焼酎とは
・次の①~⑤に該当しない蒸留酒(←消去法的な定義ですけど)。
①原料が発芽させた穀類(ウイスキー)
②原料が果実(ブランデー)
③原料が糖蜜・砂糖等の含糖質(ラム) ※黒糖焼酎は例外
④蒸留後に他の成分を浸出させたもの(ジン)
⑤白樺の炭を用いて濾過(ウォッカ)
・主に白麹菌(アスペルギルス・カワチ)を使用。
(2)種類と特徴
①芋焼酎(鹿児島などが産地)
・ふくよかな風味と芋独特の甘味。
②麦焼酎(大分、長崎などが産地)
・麦の香ばしさ、淡麗で軽やかな風味とほのかな甘味。
③米焼酎(熊本などが産地)
・米特有の吟醸酒と芳醇でまろやかな味。
④黒糖焼酎(奄美諸島のみ)
・甘さとまろやかな口当たり。ラムレーズンに似た香り。
⑤蕎麦焼酎(宮崎、長野などが産地)
・柔らかくほんのりとした甘味とコク。テキーラに似た独特の香り。
⑥泡盛
(左から、麦焼酎、芋焼酎、米焼酎の人気銘柄)
(3)本格焼酎
1995年、WTOの協定において、以下4つが「地理的表示の産地指定」を受け、国際的にブランドが保護されることとなった。
①壱岐焼酎(長崎・壱岐市):麦焼酎
→米麹の使用。麹と麦を1:2の比率で仕込む。壱岐の島内の水で仕込む。
②球磨焼酎(熊本・人吉市):米焼酎
→米麹を発酵させた一次醪に、米を加えてさらに発酵した二次醪を人吉市または球磨郡で蒸留、瓶詰め。同地区の地下水を用いる。
③薩摩焼酎(鹿児島):芋焼酎
→鹿児島県産薩摩芋を使用。製造から容器詰めまでの全工程を鹿児島県内(奄美を除く)で行う。
④琉球泡盛(沖縄)
→原料は米。黒麹菌を使った全麹仕込み。沖縄県で製造、出荷したもの。
