本日は変わり者の泡盛を紹介したい。
とはいっても非売品かもしれないので、本ブログで紹介すべきかどうかも悩んだものだ。
以前、琉球大学のある行事にお招きいただいて参加したとき、その記念にいただいたもの。
その名も、「琉球大学の泡盛・30度」。
いつものようにオン・ザ・ロックで飲んでみる。
ちょっと香気が鼻に突く感じで、きついので、水割りに変えて、再度飲んでみる。
洋ナシのフルーティーな風味というのが第一印象。その後しばらくすると出てくる第二印象はオイリーなシナモンの印象。
かなり個性的な特徴のある味。様々な泡盛を試したい方にお勧め(もしどこかで販売していたらですが)。
これは、琉球大学農学部の発酵微生物学研究室によって新たに得られた「R217酵母」を用いて、石川酒造場などと共に開発した琉球大学オリジナルブランドの泡盛だそうだ。
通常の泡盛で使われている「101酵母」と比較すると、「R217酵母」を用いた泡盛の風味ははっきり異なる。
ただ、この独特性が「R217」によるものなのかどうか判断するのは時期尚早のような気がする。
因みに、琉球大学の研究室によれば、「R217酵母を用いた泡盛の風味は、香りと味の統一感、柔らかな口当たりなど、高い品質を有している」と説明されている。
このラベルは良い。
琉球大学の農学部の学生が作成したという。
沖縄を代表する「芭蕉の葉」と、学問と自由の象徴である「羽ペン」をイメージしたものだそうだ。
泡盛は琉球文化を代表する県民の財産であるので、琉球大学が研究に関与するのはいいことだと思う。
さて次号から、泡盛の基本知識をまとめたレポート・シリーズに入りたいと思う。
マイスター試験の筆記試験の勉強の助けにもなるような内容にしていきたいと考えているので、ご期待いただきたい。
