梅雨入りしてから1週間近く、本当にずっと雨。

この島の梅雨は、じめじめ蒸し暑いのが特徴だけど、ここ二、三日は涼しくて湿気も低い。

季節的に夏ビールはまだ早い。今晩も泡盛だ!

 

「菊乃露」は県外でも知名度がある酒造所。2028年に創業100周年を迎える長老舗である。

あと8年後、その頃の宮古島はどうなっているのかな。

http://www.kikunotsuyu.co.jp/

 

宮古島は2年前に訪れたけど、大都市(?)の那覇から来た私は、さとうきび畑の中を迷いながらドライブした時間で本当にリフレッシュできた。

「菊乃露」は、そんな大自然を詰め込んだ豊かな風味を醸し出すために、確かな技術力で安定的な銘柄を生産し続けているので、人気も高い。

 

 

「菊乃露38度・7年古酒」をストレートで口に含み、しばらく舌の上で転がしながら、喉の奥に流し込んでいく。

ん?特徴がない。

そこで小さなアイスキューブを2個グラスに入れて三十秒。その後、もう一度口に含める。冷えたことで、芳醇な香りが少しずつ口と鼻の奥に広がり、風味も甘みが強調されてきた。

その後、何口か味わっていると、最初に「特徴がない」という印象をもったことが分かってきたような気がする。この酒は、オーソドックスな泡盛の良さを持っているのだ。

透き通るようなお米のふっくらとした甘みがずっと後を引く。カルシウムとマグネシウムの豊富な宮古の天然水が、透明感のある味わいの泡盛を造っているのだ。

 

この普通さ、自然さが、菊乃露ブランドが県内外で人気を博し続けている理由なのではないか。

新酒でもまろやかな筈だが、特に38度の酒の7年古酒ということで、更に甘味のふくらみと芳醇さを堪能できる逸品である。

「梅雨」は嫌いだけど、菊乃「露」は大好きだ。