中国富裕層が求める日本の不動産とは? | 上海灘ブルース/中国ビジネス格闘日記

中国富裕層が求める日本の不動産とは?

中国富裕層が求める日本の不動産とは?


第一に実需・居住用物件

例えば、家族・子息が日本に居住し、仕事、又は、学校に行っている・・・この場合は、現在、日本で買っている人達・・・留学生用に買いたい・・・という方もいます。東京で、家賃が月10万円・・・4年で480万円・・・卒業後、日本の会社に就職するかもしれない・・・と考えれば、ワンルームを買っておいてもいいかな?と思う方たちがいると思います。


一、事業用オフィスビル、ホテルなど・・・

既に自社ビルを購入している中国系企業もあります。投資兼自社物件としての需要、それから、実際にビジネスホテルなどを買収し、中国人専用のホテルに改造したい・・・という不動産会社もあります。


一、土地

ご存知の通り、中国では、土地は、国家のもの・・・住居は、70年の使用権・・・政府の政策如何によっては、没収されるかもしれません。その点、日本は、土地が所有できます。これは、中国人の方達からみれば、メリットがあります。


一、リゾート物件

リゾート物件を欲しいと思うのは、どこの国の方も同じですね・・・特に日本は、環境がいい、水も空気も海も綺麗です。区分所有のマンション、別荘、戸建てなども需要があると思います。

また、更地など事業用であれば、中国人観光客や投資家をターゲットにした物件を開発したいというディベロッパーの需要も増加する可能性があります。


一、格安物件

例えば、バブルの際に開発されたリゾートマンションが、数百万円台、中には100万円以下のものもあります。築年数は、古いですが、バブルの際に建てられたマンションは仕様がいいものがたくさんあります。東京から1~2時間、高速を降りてすぐ・・・春・夏は、山登り、バイキング、山草とり、冬は、スキーに温泉・・・こういった地方の格安物件も注目の的です。


一、不動産会社の買収

日本の不動産そのものだけではなく、不動産会社そのものに興味を示している会社もあります。開発ノウハウよりも、商品開発、技術、デザイン、設計・・・商業施設や介護施設のノウハウ・・・そういったものを手に入れたいと思っている不動産会社は、たくさんあります。例えば、私は、以前、中国大手不動産会社のトップより、設計部隊をまるごと欲しい・・・と依頼されたこともあります。


ただ、残念ながら、中国で日本の不動産情報を入手するのは、困難です。日本に家族、親戚がいる、日本にいたことがある、日本と取引している・・・といった方は、ごくごく少数です。


賛否両論、色々な問題点、課題は、あると思いますが、日本の不動産業界の活性化の一つの手段として、検討する価値は大いにあると思います。