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『株主資本コストを知らなければ、経営者としてプロではない。』


『株主資本コストを知らなければ、株価の割安割高はわからない。』


などど、これまで私は機会があるごとにいってきました。


しかし、『でも株式資本コストなんてどうやって知ることができるのか』という方も多いでしょう。


そこで、誰でもわかる簡便的な株式資本コストの求め方をお教えしましょう。


ここにある会社の株があるとします。


この会社は、毎年一株当たり10万円の利益を計上し、それを毎年必ず全て配当します。


ビジネスモデルは強固であり、安定的に利益がでますが、市場は成熟しているので、成長は期待できません。


この株は未公開ですが、転売することは可能です。


さて、あなたなら、いくらでこの株を買いますか?


例えば50万円であれば、多くの人が喜んで買うと思います。


一方で150万円というとかなりの人が迷うと思います。


120万円ぐらいならば、まあ買ってもいいかな、転売もできるし、、、ということになるのではないでしょうか?



そうです、この120万円と10万円の関係が株主資本コストということになります。


つまり、最低限なんとか買ってもいいかな、と迷うぐらいの水準が株主資本コストということになります。


10÷120=8.3%、つまり8%ぐらいが株主資本コストということになります。


よりリスクが高ければ、10%ぐらいになり、低ければ、6%ぐらいになるかもしれません。


資本コスト、というとなにやら難しいことのような気がしますが、今のように考えれば実はとても分かりやすい概念なのです。


ものごとは突き詰めて考えれば、簡単な原理で動いています。


本質的なロジックとはそのようなものです。


言葉にとらわれずに本質を考えれば簡単に分かることが多いものです。

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