今日棚を片付けていたら
2012年9月号の+ACT.が出てきて、素通りできずちょいと中を見る
船田恵さんの2万字インタビューの冒頭
静かに努力する人だ。
常々、佐藤健という若き俳優いや青年は“美学’を抱えて生きていると感じていた。
だがそれは決して頑なでも見せびらかすものでもなく、おそらく彼自身の根底にゆら
ゆらと漂っているもの。だから、真っ向からそれに触れようと近付いても、入口すら
見つけられない。これ程までに慎重な若者がいるのかと驚く瞬間もあれば、誰よりも
人間が好きで23歳とは思えぬ程の包み込むような優しさを見せる時もある。佐藤と初
めて会った約4年前から、「自分のことをベラベラ話すのは得意でない人」という印象
をずっと持っているが、そこには思慮深さと誠実さが垣間見え、逆に聞き手側ヘデリ
カシーやきちんと向き合うことの大切さを教えてくれる。人間関係において、上っ面
ではない言葉のやりとりで、信頼を築き上げてきた人だと思うここまで書いてきて、
ふと、『るろうに剣心』の緋村剣心を想う。どこか佐藤健に似ている。実際、画面に
映る姿は剣心そのものであったが、彼が“待たれていた’理由に、その内面性も大きく
働いたような気がしてならない。まるで呼び合うように奇跡の実現となった映画『る
ろうに剣心』もさることながら、初舞台でウィリアム·シェイクスピアによる戯曲『ロ
ミオ&ジュリエット』主演に挑む姿にも驚いた。ゲネプロ(最終通しリハーサル)数日
前、たまたま出くわした佐藤に公演を観に行くことを告げると、「ほどほどにね、期
待して来て下さい」と笑った。「期待してて」でも「そんなに期待しないで」でもな
い、彼らしい言葉だと思った。
船田さんの見方に心から共感する。若い時からずっとそうだから、佐藤健を知った時からずっと目が離せないでいる。
一緒に棚にあったTVBros.より大好きな画像 この時は29歳ですね
マリオソレンティも言ってたように、年上に見えたり、少年に見えたり変幻自在
…そして彼はあるすごい資質を持っていて、その瞬間瞬間、(実際よりも)若く見えるのかそれとも年上に見えるのかわからなくなるのです。変幻自在、というか。一人の人間の中でこの2つの強い個性が同居している…
『30 ▲TAKERU SATOH』をパラパラめくってて、「深呼吸。」の写真集を見て、そういえば持っていなかったなと、Amzonで購入。
申し訳ないほどのお値段できれいな写真集が届きました。
若いたけるくん、19歳の時だそうです。
そして…あれ!なんだか同じトーンでたけるくんのことが語られている…
と思ったら船田恵さんだった。
「言葉に対して慎重で忠実な人」。
佐藤健にはそんな印象がある。
ゆらゆらと漂うような優しい稳やかな声から発せられる言葉には、
意外にも確固たる意志に支えられた
「佐藤健のリアルな頭の中」だ。
と同時に、スルリと華麗に相手をかわす術も知っている
そして、誰よりも少年の笑顔で「ひゃははは!」と声をあげて笑う
本人はそんな自分を·気分屋”だと苦笑いするが、
これほどまでに「もっと知りたい!」と思わせる19歳もいないだろう。
10代最後の夏。
深呼吸の旅。
きれいなお姉さん風であったり、少年っぽいあどけなさだったり、射貫くような鋭い目であったり、1枚の画から物語ができるほど語り掛けてくる…
こんなにじっくり俳優さんの顔を見たことないから、他の方もそういうものかは知らない。静かだけどこんなに豊かな感情を内包している人なんだと改めて思う。
あれ?確か35歳と19歳ですよね笑